「梅宮大社」は隠れたアジサイの名所

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KAROプロフィール
2023年6月30日 

阪急嵐山線で嵐山駅から一駅、松尾大社駅から徒歩10分ほどのところにある梅宮大社。

梅宮の名の通り、梅の名所として有名ですが、実は多種多様なアジサイの宝庫で、アジサイ好きにはたまりません!梅雨入りしたので、毎年楽しみにしているアジサイを見に出かけました。

梅宮大社はお酒と安産の神様

梅宮大社は京都でも有数の古い歴史のある神社。奈良時代の政治家 橘諸兄(たちばなのもろえ)の母 県犬養三千代(橘美千代)が酒解神(さかとけのかみ)以下四座を祀り酒造安全と子孫繁栄を祈願し、現在の京都府綴喜郡井手町に創建したのが始まりとか。平安時代の初めに、橘嘉智子(檀林皇后・嵯峨天皇の后)が現在地に移したと言われています。

酒造りの神を祀る神社なので、楼門の二階に酒樽が並んでいる珍しいビジュアル。

四季折々の花で彩られる神苑

梅宮大社の神苑は本殿の東、北、西の周囲三方を囲むように配されています。

池泉式庭園の神苑は広さ10,000㎡、梅宮の名の通りウメが35種400本、そのほかにも池にはアヤメやカキツバタ、ハナショウブ、スイレンのほか、アジサイやツバキ、キリシマツツジなどたくさんの花木が植えられ、1年を通じて季節の花が参拝者の目を楽しませてくれます。

神苑にある咲邪池の中島には、江戸時代末期に建てられた茶室 池中亭(ちちゅうてい)があります。百人一首には「夕(ゆふ)されば 門田(かどた)の稲葉(いなば)おとづれて 芦(あし)のまろやに秋風ぞ吹く」という歌があります。この歌にちなみ、平安時代の梅津の様子を今に伝える建物としてこの名で呼ばれるようになったそう。ちょうどハナショウブが満開でした。

茶室のひなびた雰囲気に群生したハナショウブが華を添えています

まるでアジサイの博物館!

庭園の順路には、ずらっとアジサイが並んでいます。アジサイは東神苑から北神苑へ続く道、北神苑の勾玉池周辺、西神苑と随所に咲いています。

アジサイの名前を書いた札などが無いので名前はわからないのですが、本当に種類が多く、色々見比べて歩くのも楽しいです。ごく一部ですがご紹介します。

白っぽい地色に赤い縁取りがおしゃれなアジサイ。カジュアルな可愛さがありますね。

ブライダルに使われそうなエレガントなアジサイ。ブーケにしたら素敵でしょうね。

花のように見えて実はガク部分に細かいギザギザがあってかわいい!

花もガクもほっそりして繊細な美しさ

梅宮大社のアジサイの多種多様さは圧巻でした。土が良いのか、どのアジサイものびのびと育ち、色も鮮やかでした。アジサイに雨はつきものですが、まぶしい木漏れ日の下のアジサイも趣きがあって良いなあと思いました。

自由奔放なネコもお出迎え

梅宮大社は京都の猫神社としても知られています。

このネコちゃんたち目当てに梅宮大社を訪れる参拝者も多いそうです。ネコに振り向いてもらおうと、一生懸命ネコに話しかけている子どもさんを見かけました。境内を歩き回ったり、社務所の周辺でお昼寝したり…自由気ままなネコの姿に、私もすっかり癒されました。

梅宮大社は京都市の西の端にあり、最寄りの駅からもちょっと距離がありますが、徒歩圏内には松尾大社もあるので一緒に訪ねてみるのもいいかもしれません。観光客はそんなに多くはありませんが、地元の方たちに愛され、じっくりと散策を楽しんでおられるようでした。ヤエザクラのトンネルもあるそうなので、来年の春はウメはもちろんサクラも見に訪れたいと思いました。

梅宮大社

京都市右京区梅津フケノ川町30
TEL:075(861)2730
http://www.umenomiya.or.jp/
拝観時間等はHPから確認を

プロフィール

KARO

在住エリア:京都市右京区
メインテーマ:知っているようで知らなかった京都のあれこれ/食に関すること
お散歩をきっかけに、近くにあるのに詳しく知らなかった素敵なスポットを再発見。寺社仏閣や公園、美術館、古墳など、京都の古くて新しい魅力を発信していきます。
料理が大好きなので、カフェやレストランなどの食に関する取り組みなどもご紹介していけたらと思います。