寺町通散策中、何度見ても惹き付けられる建物がありました。白い壁に赤いオーニング、看板の文字は右から「村上開新堂菓舗」とあり、昔ながらのお店がまだ残る寺町通沿いにあって、少し洋風な佇まいが気になる存在でした。
可愛らしいお店は京都最古の洋菓子屋さん
ショーウィンドウの乙女心をくすぐるディスプレイから、洋菓子屋さんであることが分かったのはずいぶん経ってから。どうりで女性の入店率高めでした。
「村上開新堂」さんは、京都で最も古い洋菓子屋さんだったのでした。
外観も魅力的でしたが、店内のショーケースや棚は使い込まれて光沢があり、しっくりと安定感のある美しさ。115年前の創業当時からの物だそうで、ノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。
ロシアケーキが買えるお店
お店のショーケースに並ぶのは、クッキーのような生地にジャムやチョコをトッピングした焼き菓子ロシアケーキ、ほかマドレーヌ、ガレット、フロランタン、ダックワーズ。1個から購入可能なので食べ比べもできます。
伺った初回は、創業当初からある定番のロシアケーキを買って帰りました。
幼いころ食べた記憶に残るロシアケーキは硬めでしたが、食べてみると意外にソフトな食感。ロシアケーキは2度焼きすると聞いた記憶がありましたが、村上開進堂さんは1度焼きでソフトな食感なのだそうです。5種類あり、フレーバーの違いだけでなく、生地もそれぞれ少しずつ風味や食感が異なりました。
予約必須のクッキー缶
この日、予約販売のクッキー缶はいつ購入できるのか尋ねてみると、約1年後。人気のほどは聞き知っていましたが…予想外の回答に驚き、一旦帰宅。
が、やっぱり予約したくなり、別日に改めてお店に向かったのでした。
お店で電話番号と名前を伝えて予約したので、出来上がると連絡をくださるのだそうです。私は店頭受け取りを希望しましたが、発送も可能。
それにしても…店内の様子は、発送希望の書類を記入する机から、お菓子の箱や掛け紙、箱詰めにつかわれる紙製のリボンに至るまで、懐かしさが漂います。
お菓子を包装されている店員さんの後ろ姿に、幼いころ祖母と行った洋菓子屋さんでの光景が重なりました。こういうのを「エモい」っていうのかしら?(笑)
さて、この日も3種類の焼き菓子を買って帰りました。
一つ一つ丁寧に作られたお菓子は、いつもは使わないよそ行きのカップに紅茶を入れてゆっくりと食べたくなる、そんな気持ちにさせてくれました。
ロシアケーキのチョコレートは少しビターでクリームのよう、ガレットはバターと塩味と黒胡椒の風味があり、どちらも少し大人な味わいでした。
中でも、マドレーヌは包みを開けると同時にラム酒が香り、生地に含まれたラム酒の風味も効いていてとても気に入りました。
私が9月下旬に申し込んだクッキー缶は、2023年の8月下旬受け取り予定。
そそっかしい私はきっと申し込んだことを忘れているでしょう。そして、連絡をもらって、幸せな気持ちでクッキーを取りに行くに違いありません。それはもう、自分自身で仕掛けたサプライズ以外の何物でもない。
今から、自分の行動を想像して、クスリと笑みがこぼれます。
実は、お店には人気の喫茶のコーナーもあるのですが現在改装中で、2023年秋ごろには再開予定だそうです。クッキーを取りにゆくころが楽しみです。
村上開新堂
京都市中京区寺町通二条上ル
TEL:075(231)1058
https://www.murakami-kaishindo.jp/
営業時間等はHPから確認を
プロフィール
大好チヨ子
在住エリア:京都市西京区
メインテーマ:博物館などのアートイベント/パン屋さん
子育てを終えて、ようやく京都歩きを楽しめるようになりました。知識がない私でも「楽しい!美味しい!美しい!面白い!」と感じたり「知っていたらお得」な情報をゆる~く伝えてゆきたいです。趣味はドラム演奏と、博物館ボランティア。
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