以前、「京都市歴史資料館」で平安京復元模型のパネル展示を見ました。その時に、1/1000復元模型の現物は展示室内に入りきらないほど大きいので「京都市平安京創生館」にあるとお聞きしたのでした。それほど大きな模型なら、是非見てみたいと思い、市バス「丸太町七本松」停のそば、「京都アスニー(京都市生涯学習総合センター)」の1階にある「京都市平安京創生館」に行きました。
入り口前の四角と丸の模様は何でしょう? 実は、京都アスニーの建つ場所は、宮中で使われた酢や酒を造っていた造酒司(みきのつかさ)があった場所で、酒や米を保管していた倉庫の柱跡を表しているのだそうです。発掘で見つかった遺構は地中に保存されているというのにも驚きました。
そして建物に入ってすぐ左手、「源氏物語車争図屏風」(複製)と、造酒司の出土品を見ながら、展示室へと向かいました。
展示室に入ってすぐ、古代京都のイメージマップが床に貼られていたので、気分はもう、平安京の街へ繰り出す気持ちに…。
すぐ横の体験コーナーでは、平安時代の装束や当時の遊びが体験できるそう。(現在は鑑賞のみ、体験休止中)
貝合わせや盤双六(ばんすごろく)など、古典作品に登場するような遊び道具を見ることができました。
館内の企画展示のコーナーは、年に2回ほど入れ替えがありますが、他に、国宝「北野天満宮縁起絵巻(承久本)」(複製)や同じく国宝「洛中洛外図屏風(上杉本)」(陶板壁画)といったものが常設で展示されていて、絵の内容の図解などを読み進めるとかなり見ごたえのある展示です。現在の京都の街と照らし合わせながら、当時の生活の一旦や行事の様を見てゆくと、確かに人々が生活していたのだということが実感できますね。
そして、何と言っても圧巻なのが、平成6年、京都市が平安建都1200年記念の折に展示した復元模型の数々でした。
現在の京都市動物園の場所にあったという「法勝寺」、八角九重塔は高さ81mもあったとか。建っていた当時は、かなり目立つ建物だったに違いありません。
そして見てみたかった平安京復元模型は、10m×11mもの大きさがある見事な模型でした。平安京の400年間を一つの平面に表現してあるそうで、まるで自分がトンビになって上空から京の街を眺めている様な気持ちになれました。
様々な方向から眺め、現在の建造物や河川の流れを探し、嵐山や京都駅や桂川など見つけてゆくと時間がいくらあっても足りないくらい。飽きることなく眺めていられました。撮影した写真も、本当の風景を撮影してきたように見えるほど街並みの雰囲気が出ています。一見の価値あり、思っていた以上の大迫力の復元模型でした。
平安京に住む人たちのくらしのコーナーも、面白いですよ。庶民と貴族の食事のサンプルなど、平安京時代の暮らしぶりをイメージしやすくて楽しめました。
※許可を得て撮影しています
※「京都市平安京創生館」展示及び京都アスニー(京都市生涯学習総合センター)協力
京都市平安京創生館
京都市中京区丸太町通七本松西入 京都アスニー(京都市生涯学習総合センター)1階
TEL:075(812)7222
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/asny1/souseikan/index.html
開館時間等はHPから確認を
プロフィール
大好チヨ子
在住エリア:京都市西京区
メインテーマ:博物館などのアートイベント/パン屋さん
子育てを終えて、ようやく京都歩きを楽しめるようになりました。知識がない私でも「楽しい!美味しい!美しい!面白い!」と感じたり「知っていたらお得」な情報をゆる~く伝えてゆきたいです。趣味はドラム演奏と、博物館ボランティア。
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