ノンバーバルシアター『ギアーGEARー』を鑑賞

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KAROプロフィール
2023年5月26日 

三条通にはレトロでモダンな建物が点在しており、三条御幸町の角に可愛らしい色合いが目をひく1928ビルがあります。このビルの3階のシアターで、日本発×日本初のノンバーバルシアター『ギアーGEAR-』が11年のロングラン公演を続けていると知りました。「河原町近くの街中にそんなシアターあったかな?」と思い、興味津々で見に行きました。

『ギアーGEARー』のパンフレット

京都市指定有形文化財のレトロな1928ビルに『ギア』専用シアター

1928ビルはその名の通り1928年に建てられたもので、元毎日新聞京都支局のビルです。京都市の有形文化財に登録されたアール・デコ調のレトロな建物は、以前から前を通るたびに気になっていました。

三条通に面したレトロで可愛い色合いの1928ビル
ビルの入口には『ギアーGEARー』の案内板とモニュメントが

このビルの3階に『ギア』専用劇場があります。こじんまりしていますが、二階席もあり、小さなビルにこんな本格的なシアターがあったことにびっくりしました。

人間型ロボットが働き続ける 古い元おもちゃ工場を表現したリアルな舞台セット

光と映像が連動した圧巻のノンバーバル(言葉に頼らない)パフォーマンス

ノンバーバルとは言葉に頼らない=セリフを使わないということ。『ギアーGEARー』はノンバーバルという手法と、光と映像が連動したパフォーマンスで感動のストーリーが描かれています。

ギア専用劇場に合わせたプロジェクションマッピングや、レーザー光線、そして自在に色を変えるLEDドレスなどの最新技術を駆使した演出は、どれも華やかで迫力満点!見ている私もそんな光の渦に巻き込まれ、パフォーマーたちと同じ世界で生きているかのように感じました。セリフが無くてストーリーが分かるのか心配でしたが、至近距離で演じられる細やかな表情やしぐさで、充分理解することが出来ました。私が見たのは平日の昼間の部。小さなお子さんから大人まで、また外国人の観客の方もおられ、満席でした。みなさん言葉の壁を越えて『ギア』の世界観を楽しんでおられたようです。

また、世界大会で金メダルや上位入賞を果たしたマイムやブレイクダンス、マジックやジャグリングなどの第一人者による素晴らしい技を、手が届きそうな距離で見られるのも『ギア』の魅力です。テレビなどでしか見たことが無かったマイムやマジックなどを生で見ることが出来、私もその迫力に大興奮!特にマイムではロボットらしい腕や足の動きがリアルに表現され、人間が演じているのを忘れてしまいそうでした。

『ギアーGEARー』のパンフレットより。

『ギア』のキャストはマイム、ブレイクダンスなど各分野でそれぞれ複数名ずつおられるので、その組み合わせはなんと4200通り。その日・その瞬間だけのキャストのコンビネーションで表現の仕方が変わり、ストーリーの見え方も変わってくるそう。その都度新しい発見があるので、何度も何度も見に来られる方もおられるとか。

4200通りのキャストの組み合わせの中から選ばれた、この日のキャストが掲示されていました。

『ギア』のオリジナルグッズは「ハグルマ商店」で探そう!

『ギア』のオリジナルグッズはシアター入口にある「ハグルマ商店」やオンラインストアで購入できます。

缶バッジやクリアファイル、ポストカードにTシャツやトレーナーなど盛りだくさん。見ているだけでも楽しくなりますね。

ライブならではの感動を劇場で

『ギア』では、毎月第1・3土曜日の昼公演に限り、普段は入場できない3歳以下のお子さんの入場が可能とか。席の高さを調整する特製シートや、お子様向けの観劇マナーの手引き、お子様向けのアンケートなども準備されているそうです。セリフが無いので、小さいお子さんでもだいたいのストーリーは理解できそうですし、何より各分野の第一人者による超絶パフォーマンスを間近で見る体験は、素敵な思い出になりそうです。
また、50歳以上の方は平日のS席に限り1000円OFF(期間限定・要証明書)の特典もあるそう。私が見に行った時も、高齢のご夫婦と思われるカップルがたくさん来られていましたよ。

ミュージカルや演劇、音楽のコンサートもそうですが、同じ空間と時間を共有する一体感がライブならではの楽しさですよね。ノンバーバルシアター『ギアーGEARー』も、年齢や言葉の壁を越えたライブ感が一番の魅力。観客を巻き込んだマジックなどにも拍手の嵐が湧き起こり、舞台と客席の一体感がやみつきになりそうでした。キャストの組み合わせによって変わる表現の違いも体験してみたいので、また近いうちに見に行きたいと思いました。

ノンバーバルシアター『ギアーGEARー』

京都市中京区三条通御幸町東入弁慶石町56番地1928ビル3階
TEL:075(254)6520(公演事務局/10:00〜19:00、木曜休)
   0120(973)882(チケット窓口/10:00〜19:00、木曜休) 
https://www.gear.ac
公演日程、公演時間等はHPから確認を

プロフィール

KARO

在住エリア:京都市右京区
メインテーマ:知っているようで知らなかった京都のあれこれ/食に関すること
お散歩をきっかけに、近くにあるのに詳しく知らなかった素敵なスポットを再発見。寺社仏閣や公園、美術館、古墳など、京都の古くて新しい魅力を発信していきます。
料理が大好きなので、カフェやレストランなどの食に関する取り組みなどもご紹介していけたらと思います。