現在行われている、京都府域展開アートフェスティバル「ALTERNATIVE KYOTO −もうひとつの京都− 想像力という〈資本〉」。北は京丹後市から南は八幡市まで、6地区で開催されているのをご存知でしょうか。
そのうちのひとつ、南丹市八木町で開催されている「南譚:介在する因子」を鑑賞してきました。南丹の会期は10月1日(金)〜11月7日(日)までの金土日曜・祝日のみ開催されています。どの会場も入場無料ですが、飲食店内が会場になっているところは、1オーダー注文をして鑑賞します。
南譚:介在する因子
南丹では、映像作家の荒木悠さんをはじめとする、6名のアーティストが南丹市全域をリサーチ。南丹の歴史や文化、地域の人との交流や風景などから着想を得た作品が展示されています。
また、今年8月から9月にかけてアーティストが八木町に滞在しながら作品を製作する「アーティスト・イン・レジデンス」という方法がとられているそう。会場によっては今もなお製作中で、はじめと終わりとでは作品の見え方が違うものもあるそうで、通うたびに新たな発見ができるかもしれません。
街をそぞろ歩きながら作品鑑賞
JR八木駅から徒歩圏内に会場が点在していて、街歩きをしながら鑑賞ができるのが楽しい!今春新しくなった駅から鑑賞をはじめていきます。
まずは駅すぐの「Cafe HIRANO」へ。地元民が通う憩いの場となっているカフェです。ここでは、荒木悠さんの過去の映像作品が無音で上映されています。
無音なので、店主さんやお客さんと語らいながら作品を見て、自分なりに妄想?想像?する感じでしょうか。お店のペースに逆らうことなく、ずっと前からあるように作品が流れていました。30分ぐらいの長さなので、お茶でもしながらじっくり鑑賞してみてください。
Cafe HIRANOから数軒先の「まるや食堂」では、たばこコーナーのカウンターにモニターが置かれていたり、店内にも展示があったり。
信号を渡ったところにある「喫茶こま鳥」は、今は営業していませんが、展示に合わせ開放されていました。昭和のスナックのようなエモい雰囲気の中、山田春江さんの映像が展示されていました。奥に座っておられるのは山田さん本人で、期間中在廊していることが多いとのこと。気さくな方だったので、いらっしゃればお話してみるのも楽しいかも。
また、商店街では丹波音頭が放送で流れていました。山田さんが地元の方に教わった様子を録音、その様子を流しているのだとか。やりとりの会話や物音などに物語が感じられて、じっくり聞いていたくなります。
ほかに、南丹市役所八木支所や日本家屋など、15ヶ所の会場でさまざまな作品が展示されています。
まちの暮らしにそっと寄り添う作品たち
鑑賞をして感じたのは、作品展として大々的に開催されているというより、日々の生活に作品が寄り添っていて素敵だなぁということ。地元民の営みを邪魔しないように、馴染みながら作品たちが息をしている。自然でさりげないけど、地元民や土壌が大きく優しく受け入れていて、温かな空気が流れている印象を持ち、八木の街と会場のファンになりました。今回は数ヶ所しか回れなかったので、何度か通って全作品を見て回りたいです!
静かに脈々と、でもひとつひとつが主張をしていて、深く見つめれば見つめるほど魅力を放つ作品たち。11月7日まで鑑賞できますので、アート好きな方はもちろん、そうでない方も、まち歩き感覚で楽しめるのではないかと思います。11月3日(水・祝)には、鑑賞ツアーも開催されるようです。
ALTERNATIVE KYOTO −もうひとつの京都−
想像力という〈資本〉「南譚:介在する因子」
南丹市八木町、JR八木駅周辺各所
TEL:075(414)4287(京都府文化スポーツ部文化芸術課)
2021年10月1日(金)〜11月7日(日)の金土日祝、午前10時〜午後5時
https://alternative-kyoto.jp/exhibition/nantan/
※展示詳細は公式HPから確認を
プロフィール
ちむすと
在住エリア:京都市右京区
メインテーマ:右京区・西京区・森の京都エリアのお店やイベントなど、ローカル情報
街なかより田舎が好きな『ちむすと』です!
右京・西京・森の京都エリア(亀岡・南丹・京丹波・綾部・福知山)で遊び回っています!
地域で見つけたおもしろ情報を発信していきます!よろしくお願いします!
最新の投稿
おすすめ情報
- カルチャー教室
- アローズ
- 求人特集
- 不動産特集
- 京都でかなえる家づくり
- 医院病院ナビ
- 高齢者向け住宅 大相談会
- バス・タクシードライバー就職相談会in京都
- きょうとみらい博