我が家の特別な日は「中村軒」のお赤飯で

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大好チヨ子プロフィール
2021年6月7日 

実家にいたころハレの日にはいつも、母が吟味した料理店を予約したり、手土産の手配をし、いくつかお気に入りのお店があったものです。

私にとって、ここぞというときの一品で思い浮かぶのは「中村軒のお赤飯」

桂離宮の南側、桂大橋東に位置する「中村軒」は、地元の方なら麦代餅やお団子を、一度は食べたことがあるくらい有名な、明治時代から続く菓子司です。

たまたま和菓子と共に購入したところ、美味しさと品の良い見た目と、特別感がとても気に入ったのでした。私自身は「中村軒」さんのお赤飯に出合うまで、わざわざ購入してまでお赤飯を食べたいと思ったことが無かったのです。

お赤飯も和菓子のコーナーで購入・予約ができます

久しぶりにお赤飯を食べたくなってうかがったところ、その日は朝店頭に並んだものが完売していました。それならばと、折角なので夫のお誕生日に合わせて予約して帰りました。

分量や用途、受け取りたい時間を伝えておくと、熨斗なども整えてくださるので予約がおすすめです。

予約した日に受け取りに行くと、包装した状態で準備してくださっていました。

京折(1.4合)・2合・3合・4合・5合サイズの折があります

そんな「中村軒」さんのお赤飯を初めて見た時、見た目が少し意外で「おや?」と思ったのでした。

というのも、こちらのお赤飯は、色が赤くない!のです。

実際はもっと柔らかな橙かかった桃色のような淡い色なのですが、まるで日本古来の重ねの着物の色味のような優しいこの色の正体は、貴重な「きび殻」の煮汁に浸すことによって生まれた自然の色なのだそうです。

お赤飯と共に、説明の紙をいれてくださいます

一口頂くと、まずふわっと軽い小豆の香りがして、もち米の甘みとほのかな塩味が、もちもちのご飯をかむごとに、じわじわと口の中に広がってゆきます。小豆は豆臭さがなく、もち米のおいしさを邪魔しないので、豆類が苦手でも食べやすいと思います。そして、全体に散らされた白ごまは皮むき白ごまでしょうか?風味がマッチしつつ、香ばしさの強さが抑えられていて、良い具合にお赤飯のおいしさの引き立て役になっていました。

「熨斗」や「お赤飯」と書かれた綺麗な包みも選べます

私はお祝い事によく使いますが、差し上げた方の評判も良かったので、甘いものが苦手な方への手土産にも良いのではないでしょうか?

かき氷は、中央の入り口で注文して、新設されたこの窓口で商品を受け取ります

「中村軒」さんは最近店内をリニューアルされたばかり。気温の上昇と共に人気も上昇する「かき氷」は、なんとテイクアウトが可能になったようです。暑くなったら、かき氷のテイクアウトも良いですね。

中村軒

京都市西京区桂浅原町61
TEL:075(381)2650
https://www.nakamuraken.co.jp
営業時間等はHPから確認を

プロフィール

大好チヨ子

在住エリア:京都市西京区
メインテーマ:博物館などのアートイベント/パン屋さん
子育てを終えて、ようやく京都歩きを楽しめるようになりました。知識がない私でも「楽しい!美味しい!美しい!面白い!」と感じたり「知っていたらお得」な情報をゆる~く伝えてゆきたいです。趣味はドラム演奏と、博物館ボランティア。