美術館や博物館めぐりの趣味が高じて、どうせならスタッフになって一日中作品の側に居てみたい…と言う欲望を持っていたところ、偶然、博物館ボランティアの募集を見つけ、現在とある会に属して活動しています。
河原町今出川にある「北村美術館」と「四君子苑」は、ボランティア活動を通じて初めて知った場所。どちらも春と秋の企画展示中(開催期間は各3カ月程度)にのみ入館できるので、毎年楽しみに公開日を待つようになりました。


「北村美術館」では、昭和の数奇者と呼ばれた北村謹次郎さんの蒐集品を拝見できます。北村さんは山林業の傍らご夫婦で茶道と美術品の蒐集に励まれ、その蒐集品は重要文化財や重要美術品を含む1000点余りに及ぶそう。
茶道の知識はないのですが、展示室に入ると「あぁ、今日の私はまるで、お茶会にお呼ばれした客のひとりだ」と感じました。というのも、展示室全体がテーマに沿ってお茶会を再現したような見せ方になっていたからです。
一つ一つの掛け軸や陶器やお道具類は、奈良時代や高麗時代の物や、俵屋宗達や利休の筆であったりするのですが、それらがバラバラでなく統一された美しさでまとまっていました。数多ある蒐集品の中からお客様をもてなすために選び抜かれた品々なのだと思うと、背筋が伸びるような気持ちになり、丁寧に鑑賞させていただきました。

そして、いつも楽しみなのが、会期中一週間のみ公開される「四君子苑」。こちらは北村美術館に隣接する、旧北村邸の建物と茶苑です。2021年秋は10月12日(火)~ 10月17日(日)まで公開されるそうです。
春の公開の時入苑したのですが、本当に気持ち良く過ごせる場所でした。見晴らしの良い部屋、さらさらと流れる水の音、そよそよと庭を渡る風、時折聞こえる小鳥のさえずり、青々とした苔や樹々に季節の花…そんなもので満ちていて、一日中本でも読みながら寛いでしまいたいような気持をしばし味わってきました。
北村謹次郎さんの邸宅は元々木造の数寄屋造り。4年ほどの歳月をかけて完成したにもかかわらず、一旦進駐軍に接収されて母屋は戦後建て替わり、母屋の部分は鉄筋コンクリート造り近代数寄屋建築に…と、一軒のお宅なのに部分的に建築の時代も様式も異なります。そうお聞きして、建築時期が違う境目部分をこの目で確かめていると、四君子苑が乗り越えてきた歴史が真実であることに、改めて感動してしまうのでした。

今こうして何食わぬ顔をして建っているこの建物が、戦争の時を超えて現代の私たちの心を癒しているなんて、なんだかロマンを感じませんか?
京都にはこのように魅力的な建物もまだまだ沢山あり、拝見できる機会があるのは素晴らしいですね。

※写真は全て、撮影可能な場所から撮影したものです。
北村美術館
京都市上京区河原町今出川南一筋目東入梶井町448
TEL:075(256)0637
https://www.kitamura-museum.com/
※次回公開日程はHPから確認を
プロフィール
大好チヨ子
在住エリア:京都市西京区
メインテーマ:博物館などのアートイベント/パン屋さん
子育てを終えて、ようやく京都歩きを楽しめるようになりました。知識がない私でも「楽しい!美味しい!美しい!面白い!」と感じたり「知っていたらお得」な情報をゆる~く伝えてゆきたいです。趣味はドラム演奏と、博物館ボランティア。
最新の投稿
おすすめ情報
- カルチャー教室
- アローズ
- 求人特集
- 不動産特集
- 京都でかなえる家づくり
- 医院病院ナビ
- バス・タクシードライバー就職相談会in京都
- 高齢者向け住宅 大相談会
- きょうとみらい博