その日もかなりの暑さでしたが、どうしても行きたいお店があって自転車を走らせました。行き先は上京区にある「楽天堂」さん。
豆とスパイスの専門店であり、自然食品や、自然派化粧品、衣類なども販売されているお店です。前から行きたいと思いつつ、お店の定休日と私の休みが同じ曜日ということもあり、行ったことがありませんでした。
そしてやっとタイミングの合う日が見つかり、お店への訪問を決行。前日までの雨も上がっていい天気になったので張り切って自転車で行って来ました。
地図ではこの辺にあるはずなのに、それらしきお店が見つかりません。あれ、おかしいな。なんて独り言を言いながら自転車の速度を落として走っていると、視界の端に何か気になるものが見えました。
自転車を止めてよく見ると、ベンガラ格子の前にズラッと商品が並んた町家があるではありませんか。控えめな「豆」という看板と「楽天堂」の文字もあります。ここです!やっと見つけた~。
食の世界が広がる豊富な品ぞろえ
ガラガラっと引き戸を開けると、ふわっと心地よいスパイスの香りと「こんにちは」という明るい声に迎えられました。
楽天堂さんは町家を利用したお店です。私の母の実家もそうでしたが、京都の町家には扉を開けてすぐに「たたき」と呼ばれる土間があります。その土間のスペースがこじんまりとした店舗になっていました。
縦に長い土間の左右に棚が設えてあり、ナチュラルな雰囲気の食料品がぎっしりときれいに並んでいます。奥の方には自然素材の洋服や雑貨もありました。扉を開ける前の想像よりもはるかに豊富な品ぞろえに驚きました。
日本の食料品だけでなく輸入品もたくさんあり、おいしそうなものばかり。何か買いたい、という気持ちは昂れど、目移りしすぎて何を買っていいかわからない状態に陥ってしまいました。するとお店の方がちょうど良いタイミングで話しかけてくださり、商品の事やその背景などをお聞きしつつ楽しくお買い物することができました。
そして、最終的に私が購入したのはこちらです。
今回は食べたことがないものばかりを買ってみました。「ムング豆」はもやしでおなじみの緑豆のことで、インドではカレーにしてよく食べられているそうです。食べるのが初めてだと言うと、食べ方の説明書きを下さいました。
「モロヘイヤヌードル」はインスタントラーメン形式になっています。ゆでて、普通の麺のように好みの食べ方で食べればいいとパッケージに書いてあります。夏らしくちょっとエスニックな料理にしてみようかな。
そして気になっていた「スパイス料理キット」。大豆のカレーピクルスが作れるキットです。中には大豆とスパイス、調味料、そしてレシピが入っています。自分で用意する材料は塩と酢とニンニク。どれも揃っていたので、さっそく作ってみました。
パッケージを開けたとたんに気持ちの良いカレーの香りが広がり、スパイスの質の良さを感じました。一晩水につけた豆をゆで、スパイスや調味料を一煮立ちさせた鍋に投入してもう一煮立ち。難易度2(5段階中)という表示の通り簡単に出来上がりました。
出来上がったピクルスはほんのり甘くて酸っぱくてカレーの風味。大豆の味とよく合ってどんどんつまみたくなる一品でした。
イタリアの桃のジャムも食べてみました。これはなんとノンシュガーなのですが、物足りなさは全くありません。とろっとろでフルーツの旨味を凝縮したようなジャムでした。プレーンヨーグルトと混ぜてもおいしそうです。
私も食品には詳しい方だと自負していましたが、楽天堂さんには見たことのない食材も結構あり、ついつい長居したくなる楽しいお店でした。知らない食材について食べ方などを教えてもらい、食の世界が広がって気持ちまで豊かになりました。
楽天堂
京都市上京区西東町364-14
TEL:075(811)4890
https://www.rakutendo.com
営業時間等はHPから確認を
プロフィール
トモリロ
在住エリア:京都市右京区
メインテーマ:野菜作り/食文化
京都生まれの京都育ち。外国人の夫と二人で小さな飲食店を営んでいます。趣味は、畑。美山に通って有機野菜を作っています。
畑には誰かに聞いてほしくなる発見がいっぱい。そんな畑ばなしや、食にまつわるアレコレを中心に発信します。
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