盛り付けで華やかに 炊飯器でパーティーごはん

2020年12月4日 

リビング編集部

クリスマスシーズン、炊飯器を使って、家族みんなで楽しめるごはんを作りませんか。レシピを料理のプロに教えてもらいました。完成した料理を特別な一皿にする、盛り付けのポイントも紹介します。

撮影/武甕育子

※5.5合炊き炊飯器の「炊飯」モードで調理。炊飯時の水加減は機種によって異なるため調整を。直後は釜に匂いが残る場合もあります。

教えてくれた人

京都料理学校 校長
小川 洸さん

彩りを生かしてテーブルに驚きを
魚介類のパエリヤケーキ

魚介類のうま味をぎゅっと閉じ込めたパエリヤ。火加減が難しい料理も、炊飯器ならボタンひとつで簡単ですね。

ケーキのように盛り付けることで、定番料理もこんなに豪華。〝おうちパーティー〟のハイライトのひとつになりそう。

「エビの頭を外側に向けて放射状に並べ、隙間を埋めるように他の具材を乗せると美しく仕上がります」と小川さん。

「アサリの量が多ければ、飾り分だけ取り出し、残りは身をご飯に混ぜておくと、磯の香りが増しますよ」

材料(4人分)

  • 米(30分浸水させたもの)2合、
  • 有頭エビ4尾、
  • イカ(むき身)150g、
  • アサリ300g、
  • 鶏もも肉150g、
  • パプリカ(赤黄)各1/2個、
  • トマト缶200g、
  • 玉ネギ(みじん切り)1/2個、
  • ニンニク(みじん切り)1片、
  • サフラン2つまみ、
  • ブイヨン2カップ程度、
  • オリーブオイル大さじ2、
  • 塩小さじ1、
  • コショウ適量

【飾り用】

  • 生ハム50g、
  • ブラックオリーブ適量、
  • レモン1個

作り方

  1. エビは頭を残して背わたを取り、アサリは洗っておく。イカは短冊切りに。鶏もも肉は3cm角に切って塩・コショウ(分量外)を振る
  2. パプリカをひし形に切り、さっと炒めておく
  3. フライパンにオリーブオイルを熱し、玉ネギ・ニンニクを炒める。玉ネギの色が透き通ってきたらの鶏もも肉を入れて炒める。トマト缶を加え、ケチャップより固くなるくらいまで煮込む
  4. 鍋にサフランとブイヨンを入れ2分ほど煮る
  5. 炊飯器に米、塩、コショウ、を入れる。を2合分の目盛りまで注ぎ、のエビ、イカ、アサリを並べて炊飯する
  6. 炊き上がったらエビ・アサリを取り出し、ご飯を混ぜる。ケーキ型で成形し、皿に盛り付ける。具と刻んだブラックオリーブ、生ハム、を飾る。別皿にレモンを添える

型を使ってケーキ風に

ケーキ型にラップを敷き、ご飯を強めに押さえながら詰めていくと、角が立って綺麗な形になります


聖夜のワンシーンをいただきます
サーモンとブロッコリーのリゾット

リゾットでツリーを、紫キャベツとポーチドエッグで夜空を表現したひと皿に、気分は一気にクリスマス。大葉のさわやかなソースや、黄身を絡めて味わって。

「絵を描くように、子どもと一緒に盛り付けも楽しんで」(小川さん)

材料(4人分)※写真は1人分

  • 生米1合、
  • サーモン200g、
  • ブロッコリー1房、
  • ベーコン2枚、
  • 玉ネギ(みじん切り)1/2個、
  • 酒少々、
  • ブイヨン2カップ、
  • 塩小さじ1、
  • コショウ少々、
  • オリーブオイル大さじ3、
  • ピザ用チーズ100g、
  • 牛乳適量

【飾り用】

  • ニンジン適量、
  • 紫キャベツ(千切り)1/8個、
  • ポーチドエッグ(※)4個
  • A(大葉10枚、オリーブオイル100cc、お好みのナッツ類少々、塩・コショウ適量)、マヨネーズ1/2カップ

作り方

  1. サーモンを2cm幅の角切りにして塩(分量外)と酒をふる。ブロッコリーは小房に分ける。ベーコンは1cm幅に切る
  2. フライパンにオリーブオイルを熱して玉ネギ、ベーコンを炒める。生米を加えてさらに3分ほど炒める
  3. 炊飯器にを入れ、ブイヨン、塩、コショウを加える。サーモン、ブロッコリーを並べて炊飯する
  4. 紫キャベツは塩・コショウ(分量外)で炒める。ニンジンは輪切りにして茹で、星型に切り抜く。Aをミキサーにかけ、マヨネーズを混ぜてソースを作る
  5. が炊き上がったらチーズを混ぜて溶かし、牛乳を加えながらおじやほどの固さに調整する
  6. を三角形に盛り付け、とポーチドエッグを飾る

※ポーチドエッグの作り方…鍋に卵がかぶるくらいの水を入れ、沸騰したら酢(大さじ1)を入れてかき混ぜる。渦の中心に静かに卵を割り入れ、白身が固まるまでゆでる

ソースでお店さながらに

ソースで模様を描いて華やかに。市販の容器を使えば量を簡単に調節でき、描きやすいですよ


リース仕立てのご飯からチーズがとろり
ジャンバラヤ風ピラフ

アメリカでパーティー料理として親しまれているジャンバラヤを、カレー粉を使って手軽に再現。お好みでケイジャンスパイスを追加すれば、風味がアップしますよ。

リース型に成形して、リボンや小物で飾り付けて。中心にチーズソースを入れて崩しながら食べると、子どもにも喜ばれそう。

材料(4人分)

  • 米(30分浸水させたもの)2合、
  • 手羽元4本、
  • ウインナー8本、
  • ベーコン2枚、
  • 玉ネギ(みじん切り)1/2個、
  • ニンニク(みじん切り)1片、
  • ブイヨン2カップ程度、
  • サラダ油適量
  • A(塩小さじ1、コショウ・七味・カレー粉各小さじ1/2)
  • B(ピザ用チーズ200g、ケチャップ50cc、ブイヨン50cc)
  • 青ネギ・ニンジン(飾り用)適量

作り方

  1. フライパンにサラダ油を引き、玉ネギ・ニンニク、1cm幅に切ったベーコンを入れる。玉ネギに色が付くまで炒める
  2. 青ネギ、細長くスライスしたニンジンをさっとゆでておく
  3. 炊飯器に米、Aを加え、ブイヨンを2合分の目盛りまで注ぐ。その上に手羽元、スライスしたウインナーを並べて炊飯する
  4. が炊き上がったら手羽元とウインナーを取り出す。ご飯を混ぜ、ウインナーと一緒に型で成形する
  5. 鍋にBを入れ、チーズが溶けるまで混ぜながら煮る
  6. を皿に盛り付け、を飾る。ご飯の中央に手羽元を添え、を流し入れる

野菜のリボンでおめかし

細切りにした野菜を巻きつけてカラフルに。長めに用意し、余った部分は中央のくぼみに隠します


エスニックなクリスマスはいかが
カオマンガイ

クリスマスの定番チキン料理も、海南風なら一味違うものになりそう。スパイシーな3種のソースもアクセントになりますね。

「水の代わりにジャスミンティーで炊き上げることで、香り高く、肉の脂身もさっぱりと仕上がります」と小川さん。パクチーが苦手な人は、お好みの葉物で代用できますよ。

材料(4人分)※写真は1人分

  • 米(30分浸水させたもの)2カップ、
  • 鶏もも肉(小)2枚、
  • シイタケ4枚、
  • 玉ネギ(みじん切り)1/2個、
  • ショウガ(みじん切り)1片、
  • ジャスミンティー2カップ程度、
  • 酒・塩適量
  • A(しょうゆ大さじ2、ごま油大さじ1/2、コショウ適量)
  • パクチー・トマト・ラディッシュ各適量
  • B(中華だし50cc、おろしショウガ大さじ2、しょうゆ大さじ2、砂糖小さじ2、一味・コショウ適量)
  • C(マヨネーズ1/2カップ、カレー粉大さじ1/2、おろしショウガ・おろしニンニク各少々)
  • D(砂糖・しょうゆ・酢各大さじ3、一味適量)

作り方

  1. シイタケは軸を取って4等分にする。鶏もも肉は塩・酒をふっておく
  2. 炊飯器に米とAを入れ、ジャスミンティーを2合分の目盛りまで注ぐ。と玉ねぎ、ショウガを並べ、炊飯する
  3. が炊き上がったら鶏もも肉を取り出し、ご飯を混ぜる。皿にご飯を盛り付け、スライスした鶏もも肉を添える。パクチー、スライスしたトマト・ラディッシュを飾る
  4. BCDをそれぞれ混ぜ合わせてソースを作り、料理に添える

器選びで料理を演出

黒いプレートは料理を引き立てる便利アイテム。100円ショップでも購入できます。プレートとソース皿を重ね置きするとおしゃれ度アップ

(2020年12月5日号より)