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読者とプロの知恵を集めました!料理のストレス解消アイデア30

2022年11月11日 

リビング編集部

献立作成や調理、食器洗いなど、毎日の料理にストレスを感じていませんか? 少しでもスムーズに楽しく取り組めるよう、読者が実践しているアイデアをまとめました。プロのアドバイスも参考にして。

イラスト/オカモトチアキ

「毎日の料理にストレスを感じますか」と読者にたずねたところ、「はい」と答えたのは約74%。

具体的には、「献立が思いつかない」「洗い物や買い物が大変」「仕事で料理に時間が割けない」といった内容でした。また、それらのストレスを和らげるために、みなさんさまざまな工夫をしているようです。

食のプロ・坂辻亮さんのアドバイスも加えて、気軽に取り入れられる料理のストレス解消のアイデア30を紹介します。

Q.料理にストレスを感じますか

※2021年8月にリビング読者にアンケート。有効回答数1126。
( )内は読者のイニシャルと年齢

買い物も片付けも効率よく

「選ぶのに時間がかかる」「食材が重い」といった声が挙がった買い物。

「コンパクトな売り場の店に行く」という読者のアイデアに、「私もそう。時短になりますよね」と坂辻さん。

また、食器や調理器具、コンロなど後片付けが面倒という人も多数。

坂辻さんは、「食後すぐやらないと、と思いこまず、心と体に無理のないタイミングでOKと考えて」とアドバイス。

1 買い回りやすいお店へ行く

目移りするのでコンパクトな売り場の店に行く(MMさん/44)

近場のスーパーを活用(MKさん/61)

2 家族を頼る

買い物、食材管理は夫の仕事(NHさん/63) 

洗い物は子どもの当番制(KYさん/63)

3 重いものは宅配で

米や油は宅配で購入する(THさん/53)

ふるさと納税の定期便で米・果物が届くようにしている(OAさん/37)

4 できるものはまとめ買い

タマネギ、ジャガイモ、カボチャなど日持ちのするものはまとめ買いし、葉野菜など傷みやすいものはその都度買います 坂辻さん

5 洗い物を減らす

フライパンで炒め物、そのあと煮物を作るなど順番を考えて使う(CHさん/59)

食卓に出せるデザインの保存容器を使い、余ればそのまま冷蔵庫に(HSさん/27)

6 すぐ片付けなくてもよしとする

食洗機に入らない分は次に回したり、眠かったら翌朝に片付けたりと無理はしません(UKさん/49)

坂辻さんより「朝の方が効率よく体が動くならそれもOK!」

7 片付けは美容体操と思い、楽しくがんばる!(IKさん/71)

8 調理器具などは、調理中に随時洗ってためない(ANさん/59)

献立に悩む時間を短く!

読者のストレスで最も多かったのが「献立を考えること」。栄養バランスや家族の好み、食費、さらには子どもの給食とのかぶりなど考慮しなくてはならないことが多く、「思いつかない」「マンネリ化」という人も。

坂辻さんも、「仕事で時間がない中では、メニューを考えることが一番大変です」と共感。「毎食ごとに一から考えなくても済むよう、工夫できるといいですね」

9 天に任せる

自分が作れるメニューをくじにしておき、献立に迷ったら引いている(MFさん/37)

10 過去参考にする

結婚以来、カレンダーアプリに日々のメニューや参考サイトを入力。昨年の同時期に作ったものを作ります(MSさん/41)

坂辻さんより 「私も15年分のレシピを記録。アレンジするだけで新しいメニューができるのでおすすめです」

11 具だくさんの汁物をプラス

野菜の献立に困ったら、残り野菜を入れるだけの具だくさんの味噌汁が簡単で栄養もたっぷり。味噌の代わりにコンソメを入れ洋風にも 坂辻さん

12 SNSやレシピサイトは定番をチェック

SNSなどのレシピの中には再現性が低いものも。アレンジされたものより定番のレシピを参考にするほうが失敗は少ないと思います 坂辻さん

13 旬の食材から考える

旬を取り入れたメニューだと、季節ごとの特徴が出ます(SMさん/43)

坂辻さんより 「旬のものを食べれば栄養もバッチリです」

14 タレや調理法をアレンジ

同じ食材・作り方でも、タレやだし、ソースを変えるだけで味が変化。調理法を蒸す、焼く、炒めると変えてバリエーション豊かに(UMさん/56)

15 ルーティン化する

隔週で肉じゃがとカレーを作る(YYさん/57)

約2週間ごとに同じ献立を繰り返す(KYさん/65)

16 1週間分の献立をまとめて考える(TSさん/40)

17 家族に食べたいものを聞いても「何でもいい」。逆に〝食べたくないもの〟を確認する(ERさん/40)

18 ひじき煮や切り干し大根の煮物など常備食を作り置きする(IYさん/72)

19 各月で給料日、誕生日など〝行事食〟を決める(HFさん/52)

調理の段取りをスムーズに

調理においては、野菜の下処理の手間や味付けが決まらない、時間がない中で作らなくてはならない、などの悩みが。

「主菜に手をかけるなら副菜は簡単に、とメリハリをつけて調理を。ミールキットなどを使っている読者もいますね。便利なものは上手に活用を」(坂辻さん)

20 カット野菜味付き食材を買う

下味のついている肉や魚を使う(NKさん/52)

ニンニク、ショウガはチューブ入りのすりおろしを利用(SHさん/39)

21 新しいものを取り入れる

まな板を替えたり調理器具を新調したりして、気持ちを切り替えています(AKさん/50)

坂辻さんより 「均一ショップなどで安価でかわいいものを見つけても。新しい調理法や素材の組み合わせを考えるのも、フレッシュな気持ちになりますね」

22 市販品を活用

市販のミートソースにナスなど野菜を足して調理。一品足りないときはぎょうざを買って焼く、焼き肉のタレで野菜炒めをするなど(YYさん/50)

23 味付けをしない

肉・魚を焼くだけにして、しょうゆやポン酢など好みの調味料をかけてもらうスタイルに(TYさん/55)

24 食材を使いやすくしておく

購入したらすぐゆでるものはゆでてしまう。肉は下味をつけて保存(FMさん/56)

ハンバーグのタネや焼き飯の具などは大量に作り冷凍。ショウガ、ニンニク、ネギなどもまとめてすったり切ったりして冷凍する(NMさん/57)

25 レンジの機能をフル活用

電子レンジの自動調理機能の活用を。付属のレシピはプロがよく考えたもの。それを見て作れば意外と簡単においしい料理ができますよ 坂辻さん

26 納豆や冷ややっこ、練り物などそのまま一品になるものを利用(KYさん/45)

27 揚げ物は家で作らず店で買う(KAさん/67)

28 朝食のオムレツは5日分作って冷凍しておく(HYさん/68)

29 週1、2回はミールキットを活用(KSさん/54)

料理への気持ちを前向きに!

読者のストレスの裏側からは、「家族にはおいしく栄養のあるものを食べさせたい」という思いがうかがえました。でも時間がなく、「もっと手間をかけたい、料理を楽しみたいけれど…」というジレンマも。

日々前向きに料理に取り組むコツを坂辻さんに聞きました。

「食べる人の喜ぶ顔はやりがいですが、無理はしないことですね。作り手が楽しんでいる方が、おいしい料理ができるはずです」

30 楽しめるポイントを見つける

作った料理をSNSにアップしたり、おしゃれなお皿を買ってみたり、盛り付けに凝ってみたり。どれだけ早く作れるかゲーム感覚で取り組んでもいいかもしれません。料理の中で自分が楽しめるポイントを積極的に見つけましょう! 坂辻さん

料理のプロに聞きました!

Pasto Genalare
(パスト ジェネラーレ)
代表 坂辻亮さん

イタリアンレストランの料理長などを経て起業し、出張レストラン、ケータリング、レシピ提供など幅広く活躍中。宅配弁当も人気。
http://pasto-g.com

(2022年11月12日号より)