ここ最近で、働き方は多様化しているよう。でも、「変わっているのは東京だけでは?」「京都ではテレワークが進んでいない」と思っている人も多いのでは。そこで、リビング読者のリアルを調査! 近頃の変化や理想の働き方に迫ります。
※2021年8月にリビング読者にアンケート。有効回答数922 イラスト/ヤマサキミノリ
あなたの現在の働き方は?
テレワークをしたことはある?
経験者の声
- 通勤時間を他のことに充てられるのはメリット。子どもに何かあってもすぐに迎えに行ける(39歳、契約社員)
- ツールを使いこなすのに時間がかかった。対面の方が連携は取りやすい(46歳、契約社員)
- ネット環境があまりよくなく、思うように仕事が進まない場合がある(43歳、正社員)
- 自炊に力を入れることができ、食費が下がった(33歳、正社員)
8割近くの読者がテレワーク未経験
リビング読者にアンケートを行ったところ、現在の働き方は上の円グラフのような結果に。
コロナ禍での働き方といえば、テレワークが広まったことが知られていますね。とはいえ、アンケートによると約8割の読者がテレワーク未経験者。テレワークが難しい職種の人もいれば、会社の設備が整わないという人もいます。
経験者からは、「家族との時間が増え、毎食そろってご飯を食べられるのはうれしい」(38歳、正社員)、「副業と両立しやすかった」(44歳、パート・アルバイト)、「満員電車に乗るストレスから解放された」(30歳、自営業・フリーランス)といったように、テレワークを歓迎する声が。
その一方で、「家のプリンターだとA4サイズしか出力できず不便だった」(68歳、正社員)、「外出しない日もあり、運動不足が心配」(47歳、正社員)、「オンとオフの気持ちの切り替えが難しい」(50歳、正社員)など、マイナスな意見も寄せられました。
コロナ禍で、働き方にどのような変化があった?
- パート先でシフトを入れてもらえる日が激減(43歳、パート・アルバイト)
- アパレル系で働いていましたが、会社の経営不振を感じて医療系の職場に転職(40歳、パート・アルバイト)
- 夫が失業し主夫になった。代わりに私がフルタイム勤務をしている(44歳、正社員)
- ホテル勤務ですが休みが多くなったため、オンラインで家庭教師をしています(63歳、パート・アルバイト)
- 旅行業ですが、先行きが安定せず転職活動を始めた。副業(ライティング)も開始、簿記2級の資格も取得(30歳、正社員)
- 緊急事態宣言発令の影響で、他県へ短期間出向になりました(53歳、正社員)
- どうせランチなども行けないからと、パートからフルタイムに変更(47歳、契約社員)
- 出勤人数を抑制するため、自宅待機日ができた。週5日勤務のときがつらく感じるように…(38歳、契約社員)
副業をスタートさせる人、特に変化のない人も
目立ったのが「勤務時間が縮小されたので、手作りアクセサリーのネット販売に力を入れている」(45歳、パート・アルバイト)など、副業をスタートさせた人。
「自営業が厳しく、介護の仕事を再開。週2〜3回派遣で働くようになり、なんとかしのげそう」(58歳、自営業)、「勤務先の飲食店が休業になる日が増えたので派遣に登録。経験のない仕事ができて新鮮です」(50歳、パート・アルバイト)と、派遣会社に登録して仕事を始めた人もいます。
テレワークや時差出勤、自宅待機の実施といった、勤務体制の変化を挙げる人も。
そんな中、「医療関係なので変わりありません」(36歳、パート・アルバイト)、「保育士なので通常通りの勤務です」(51歳、正社員)、「スーパーで働いているので変化なし」(45歳、パート・アルバイト)のように、「変化はない」との声が1割程度みられます。
現在の働き方に満足?
満足
- 時差出勤や在宅勤務を選べるようになった(46歳、正社員)
- ワークライフバランスが格段に良くなった(54歳、正社員)
やや不満
- 時期的に忙しい時期と暇な時期がはっきりしているので、暇な時期はフレックスで働きたい(40歳、正社員)
- 在宅勤務で電気代やガス代が増えたが、在宅手当は出ていない(50歳、正社員)
- 今は出張に制限がかかっているのに、以前の出張ベースでの勤務で仕事の成果は維持を求められて大変(41歳、正社員)
不満
- テレワークをしたいが、会社にやる気がなくできないから(30歳、正社員)
〝今まで通りで満足〟との声も
アンケートによると、現在の働き方に満足している人と、多かれ少なかれ不満を抱いている人は約半数ずつ。
「満足」で多かったのは「今まで通り仕事があり、収入も変わらない」との理由。大変な状況の中、「変わらないことのありがたさを感じる」(51歳、パート・アルバイト)という人もいるようです。
また、テレワークや時差出勤などに注目する回答も多数。「在宅勤務や時差出勤を自分のペースで実施できる」(37歳、正社員)から満足、との意見がある一方で、「テレワークをしたいが業務内容上できない」(37歳、正社員)のでやや不満、「在宅勤務の準備、在宅でやった仕事の確認、家ではできない仕事の処理で、在宅勤務前後の日は残業」になってしまうからやや不満(51歳、正社員)といった声も届きました。
あなたの理想の働き方は?
- 子連れ出勤や、在宅ワークができ、収入が変わらないのが理想です(44歳、パート・アルバイト)
- パラレルキャリア(※)ってすてき!今の仕事をしながら、視野が広がりそう(49歳、正社員)
※本業を持ちつつ、ボランティアや趣味など第二のキャリアを築くこと - 10人以上の部署で連携して業務を遂行したい。そして休みたい日に好きに休みが取れれば(25歳、派遣社員)
- 半農半X(※)やパラレルキャリア。1日のほとんどを会社のために費やすのではなく、暮らしを第一に充実させたい(33歳、その他)
※農業と他の仕事(X)を組み合わせた働き方 - 料理が好きだと気づいたので、自宅で体に優しい総菜のテイクアウト店を開業できたらと思うように(50歳、パート・アルバイト)
- 休みは週に1日程度でいいので1カ月程度の長期休暇が取れる働き方がいい(38歳、正社員)
- 電話代などの補助がある在宅勤務(37歳、正社員)
- ワーケーション(※)を実践してみたい(41歳、正社員)
※リゾート地などで休暇を取りつつテレワークをする働き方
テレワークや時差出勤といったコロナ禍での働き方の変化、現状への思い、理想の働き方について読者に尋ねた今回の企画。こうした読者の〝リアル〟を踏まえ、「リビング京都」では今後、新時代の〝働く〟を考えるシリーズを展開していきます。
(2021年11月13日号より)
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