かけいぼ診断 11月7日号

2020年11月6日 

リビング編集部

ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計のいろんな悩みにお答えします。
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出産を機に妻が退職。毎月の家計は、カツカツになりました。見直しのポイントや妻の復職後の収入目標などアドバイスを。

夫42歳(会社員) 妻37歳(主婦) 子1歳

子どもの日々成長する姿が楽しみな時期ですね。妻は出産を機に退職しているため、教育費の準備など心配が生まれるときでもあります。

2年前のマイホーム購入に際し、貯蓄から頭金として800万円ほど支払っているため、現在の貯蓄額に対して物足りないと感じるかもしれませんね。今は、現状維持ができれば十分です。

また、元の職場から時短勤務か在宅勤務での復職を打診されたとのこと。しかし、実家が遠方で子育てのサポートは望めず、妻の健康面で勤労が難しい状況も考え合わせ迷っているご様子です。まず、ご主人の収入だけでもやっていける家計を考えてみましょう。

手始めは、帳面上の家計と実際の収支のギャップのチェックです。家計簿は大幅な黒字ですが、ご相談者によると毎月赤字が続いているそう。クレジットカード払いにしている被服費や子ども関連費などが、実際にはもう少しかかっているのかも。支出のもれを洗い出し、無駄がないか確認を。節約できそうなのが夫婦の趣味の書籍代です。購入せず、シェアや借りるスタイルにチェンジ。節税効果が小さくなっている妻のiDeCo積立は減額。通信費の削減にも取り組んでください。

もし、妻が職場復帰する場合、収入の目標は今後の子育てプランによります。現在の支出のまま、赤字家計から脱却するには月およそ5万円。子どもの習い事を充実させるなら月8万円程度。私立の高校や大学への進学プランを考えるのであれば月10万円以上が目安。

住宅ローンの繰り上げ返済を行いながらの貯蓄額増には、妻の収入が退職前と同程度が望まれます。夫婦で創意工夫をしながら、状況に合わせた家計運営をしていきましょう。

ファイナンシャルプランナー
山副 耕一 さん

(2020年11月7日号より)

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