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借家の建て替えで、マイホーム購入も検討中。住宅ローンの目安は?【かけいぼ診断】

2023年8月25日 

リビング編集部

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黒字分は貯蓄。借家の建て替えで、マイホーム購入も検討中。住宅ローンの目安は?

親戚が所有する借家で暮らしています。築45年以上と古く、「数年以内に建て替える予定」と言われています。建て替え後に再入居できますが、「いっそのこと、マイホームを買おうか」と夫婦で盛り上がっています。夫は昨年副業を開始。今春からパート勤めの妻は、子どもたちが小学生になったら正社員に転向も。

夫37歳(会社員) 妻37歳(パート) 子6歳・4歳

夫の副業と妻のパートの収入により、家計に余裕が出てきたようですね。状況が変わっても夫婦の小遣いは最低限に抑えられていて、堅実な家計運営ができています。

支出で気になるのが、収入の8割を占める夫の保障が小さい点。現在は、「府民共済」の「総合保障1型」と「入院保障2型」に加入。病気死亡時の保障は210万円しかない一方、入院時は日額1万2250円と手厚く、バランスが悪いかも。たとえば、今の保障を「総合保障4型」に切り替えると月々の保険料は1000円アップしますが、病気死亡時800万円、入院は日額9000円となり、死亡保障を充実させることができます。さらに月額保障15万円の「収入保障保険」を加えると、「遺族年金」と併せて現在の生活費をカバーできる形に。上乗せをしておくと心強いでしょう。

住んでいる借家が、老朽化で建て替えの可能性があるとのこと。建て替え時には一時的に引っ越しが必要になることから、この機会にと奮起してマイホームの購入も検討中です。購入に際しての住居費の目安は、児童手当を除いた世帯月収の25%程度。相談者の場合、住居費の負担は月8万円をイメージしてみましょう。購入後は固定資産税などの負担もあり、賞与からの貯蓄も難しくなるため、余力を持った資金計画をお勧めします。

物件価格の目安は、自己資金プラス借り入れ可能な金額。仮に、借入金額2500万円、金利1%、返済期間30年で住宅ローンを組むと、月々の返済額は約8万円。マンションの場合は、住宅ローンに加えて修繕積立金や維持管理費が必要になるので、借入金額を抑えた方が無難です。

マイホームの購入は、手元の貯蓄を増やしつつ、慎重に考えてくださいね。

ファイナンシャルプランナー
八束 和音さん

(2023年8月26日号より)

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