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夫婦別財布。子育ても見据えた働き方や貯蓄にアドバイスを【かけいぼ診断】

2024年5月10日 

リビング編集部

ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計のいろんな悩みにお答えします。
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子どもとの時間を最優先したいが、家計が心配。働き方や貯蓄についてアドバイスを。

夫の個人的な支出は分かりません。家庭に関する共通の支出は、一度それぞれで支払い、毎月折半して精算しています。妻は、通勤に往復2時間かかり、時短勤務でも慌ただしくストレスフル。子どもが小学生になったら、登校を見送り帰宅を迎える生活が理想です。転職、資格を取得して開業など働き方を模索中です。

夫45歳(会社員) 妻37歳(看護師・育休中) 子2歳・0歳

共通の支出は夫と妻できっちりと折半。「携帯電話」「レジャー」「貯蓄」といった個人的な支出はそれぞれが負担するという、夫婦の財布を完全に分けた家計簿です。

「住宅ローン」「食費」「水道・光熱費」など共通の支出に無駄はなく、妻の支出分もスリム化できています。負担が大きい「保育料」は、3歳児になると保育料無償化で軽くなるので少し余裕が生まれそう。

一見黒字ですが、夫の支出が不明で貯蓄もほとんどしていない様子。収入を考えると、かなりの金額を使っていることになります。お互いに自立しているのは素晴らしいのですが、〝共通の貯蓄〞はある程度あった方がよいかも。今後、リフォームや子どもに関連する出費も予想されるため、各収入の一部を〝共通の貯蓄〞に回すことも検討してはいかがでしょうか。

「子どもとの時間を最優先にしたい」という妻は、働き方について悩んでいるようですね。このまま時短勤務を続行か、転職してパート勤務か、または資格を取得して独立開業か。模索中です。選択にあたっては、各働き方と収入見込みを予測することから始めてみましょう。

今の職場で働き方を変えた場合の収入について確認を。パート勤務では、時給の見込みや社会保険に加入する形で働くのか否かがポイントになります。開業の場合、不確定要素が多く、ニーズや収入を予測しづらいのが難点。パートなどで収入を得ながら、「副業」からスタートする方が無理がないかもしれません。

なお、妻には蓄えが十分にあります。開業にかかわらず、勉強のための時間を割くことができる今、資格にチャレンジしてもよいのでは。新しい学びはこれからの人生において、きっとよい刺激を与えてくれますよ。

ファイナンシャルプランナー
八束 和音さん

(2024年5月11日号より)

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