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長年勤めた正社員から、契約社員に転職し収入減に。住宅の修繕、要介護時の費用など今後必要な資金について知りたいです。
本人48歳(契約社員)
転職により、収入が減少。節約、家の修繕やリフォーム、生命保険、資産運用、老後の健康など、多岐にわたり不安を感じておられるご様子です。
年始に1年間の収支計画を立てて、決めた予算を守り、ボーナスなど着実に貯蓄してこられたそう。「何もかも我慢するような窮屈な生活をしていたわけではない」とのことですが、長年遂行されてきたことは称賛に値します。
数年前に自宅を建て、1人住まいでローンなし。今のペースなら、年間80万円ほどは貯蓄ができそう。65歳の定年まで働く予定なので、あと17年で1360万円の貯蓄増が見込めます。
65歳まで今の年収で働いた場合、公的年金の見込み額は年間160万円ほど。現在、貯蓄を除く年間生活費は140万円程度。基本的な生活費は公的年金でほとんどカバーできます。家の修繕・リフォーム費も貯蓄でまかなえるでしょう。生命保険の死亡保障は、ご相談者の収入がないと困る人がいないため不要。
将来、介護施設へ住み替えることになっても、貯蓄や自宅不動産の売却などにより臨機応変に対応可能です。少し先の検討課題になりますが、独身の人は、重い介護状態になったり、認知機能が低下した場合、財産管理や介護サービスの契約、病院とのやりとりなどを誰に任せるか考えておく必要があります。第三者の専門家にお願いするという方法もあり、一般的に月額3万〜5万円程度の費用がかかります。
これらのことを考慮した上で、もう少し、今の生活を楽しむための予算を増やされてもいいのでは。運用にもご興味をお持ちとのこと。手始めに、毎月少額から投資ができるつみたてNISAで、運用の第一歩を踏み出されてはいかがでしょう。
ファイナンシャルプランナー
薮内 美樹さん
(2021年4月24日号より)
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