かけいぼ診断 10月31日号

2020年10月30日 

リビング編集部

ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計のいろんな悩みにお答えします。
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4500万円の一戸建て住宅を新たに購入し、住み替えたい。夢は実現できます か? 家計のやりくりにもアドバイスを。

夫35歳(会社員) 妻38歳(主婦) 子3歳

コロナ禍で働き方が変わり、収入がかなり減ったようですね。月々の家計簿はマイナスになりましたが、これは天引き貯蓄によるもの。利率が高い制度を最大限に利用され、赤字はボーナスなどで帳尻を合わせているようなので、この形でもOKです。

自宅を売却し、ご実家の近くで4500万円程度の「住み替え」をご希望とのこと。家計から見た無理のない住宅ローンは、現在の返済額以内。よって、現時点のローン残高2400万円が、新しく借り入れをする場合の適正額です。自宅を売却してローンを精算し、プラスが出たらそれも頭金に組み入れることができます。しかし、かなり大幅な物件の値上がりがない限り、仮に手元の貯蓄から500万円を回し頭金に充てても、希望の金額には届きません。夢の実現には、家計の収入を増やすことが必須で、共働きが条件といえそう。

現在の支出は、「小遣い」「交際費」など最低限に抑えられています。家族構成からみると「食費」が高めですが、楽しみの一つでもあるご様子。切り詰めすぎる必要はありませんが、1割カットを目指してみてください。

奥さまは、保険に未加入だとか。かなりの貯蓄があるので、入院などの不測の事態に貯蓄で対応することも可能です。しかし、不安なら保険料が安く手軽に加入できる「共済」で備える方法も。最低限の保障が確保でき、剰余金も戻りますよ。

できれば第2子をお考えで、お子さまたちには大学までの進学を想定。現在の貯蓄と今後増える貯蓄を合わせると、「住み替え」をしなければ大学進学はクリアできそうです。「住み替え」については、今後のご夫婦の収入などを見極めた上で、あせらず時間をかけて検討してくださいね。

ファイナンシャルプランナー
八束 和音さん

(2020年10月31日号より)

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