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余裕のあまりない家計。大学までの教育費を準備するには?【かけいぼ診断】

2024年2月2日 

リビング編集部

ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計のいろんな悩みにお答えします。
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余裕のあまりない家計。このやりくりで、大学までの教育費を準備することは可能?

夫の親が所有するアパートで生活しています。妻も働いた方がいいと思うのですが、健康上の問題があり育児と家事で精いっぱいです。黒字分は全て貯蓄。妻の小遣いは、独身時代の貯蓄から捻出しています。子どもが小学校に入るまでに、夫の両親と祖母が暮らす実家で同居の予定。同居に際し、家計で気を付けるべきことは?

夫25歳(団体職員) 妻25歳(主婦) 子1歳

子どもの日々の成長が楽しみですね。妻の健康上の理由から共働きは難しい状況のよう。できることから取り組んでいきましょう。

教育費について。大学までオール公立が希望ですが、小中高12年間で500万円以上、大学4年間で500万円程度かかるといわれています。

準備方法として多いのが、高校までの教育費は月々の家計から支出し、別に大学の費用を用意するケース。ですが、相談者の場合は月々の黒字があまり大きくなく、月々の負担が重くなるのは避けたいところです。教育費の専用口座に均等な金額を20 年間積み立てて、教育関連の費用は全てその口座から支払う方法がよいのでは。教育費の総額1000万円を20年で割ると年間50万円。教育費の値上がりや進路の変更など予想外のこともあるかもしれませんが、まずは年間50万円の積み立てを確立してください。

黒字分とボーナスからの貯蓄を合わせれば、十分に達成できます。

iDeCoの積み立ては継続を。もちろん、今後も節約を心掛けることが重要です。住居費や通信費、生命保険料、自動車関連の支出といった固定費が増えないように気を付けましょう。

子どもが小学校に上がるまでに、夫の実家で同居予定なのだそうですね。長く円滑に暮らすためには、同居する前に約束ごとを取り決めておくのがおすすめです。家計に関しては、共同の利用となる食費や水道・光熱費、固定資産税などの負担割合をきちんと決めておいてください。先々のことですが、修繕費用などの話もしておけるとよりよいですね。「家族なので、何となく理解できるだろう」と思うところもありますが、トラブルの原因になる可能性のあるものは徹底的になくしておくことが大切です。

ファイナンシャルプランナー
山副 耕一さん

(2024年2月3日号より)

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