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双子なので教育費は同じ時期に2人分必要。今後のアドバイスを【かけいぼ診断】

2023年11月24日 

リビング編集部

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双子なので、教育費は同じ時期に2人分必要。大学の進学費用についてアドバイスを。

以前は賃貸住宅で共働き生活。双子を出産後、妻は、育児と仕事に疲れ果てて退職。見かねた親が同居を提案してくれました。今は、妻の祖父母、父母との3世帯8人で暮らしています。来春子どもたちが幼稚園に入ったら、妻は短時間でも働く予定。月々の黒字分と賞与の残りは全て貯蓄しています。NISAにも関心があります。

夫33歳(会社員) 妻31歳(主婦) 子3歳・3歳

双子の子育ては大変ですが、将来の夢も膨らみますね。3世帯同居で、にぎやかな暮らしぶりが目に浮かびます。

現在、オール電化住宅の全電気代、週末には3世帯分の食費などを負担していて、家賃がかかっていない割には貯蓄が進まないとのこと。不安を感じている教育資金について考えてみましょう。

教育進路は、高校以降私立進学も想定しているようですね。1人あたりの平均教育費は、4年間で大学文系408万円、大学理系601万円。また、日本政策金融公庫の調査発表(令和3年12月)では、学費納入後に入学を辞退した大学への納付金などを加えると文系690万円、理系822万円となっています。

18歳までに大学関連の費用を準備する場合、2人分で文系1200万円、理系で1600万円程度と考えることが現実的でしょう。現状では、準備可能な金額は子ども用貯蓄を継続すると880万円。賞与などからの貯蓄を最大限教育費に充てれば1530万円。理系の場合でも、大部分はクリアできそうです。

この計算は、大学進学費用以外はすべて月々の家計から支出する前提のもの。この金額も少なくありません。私立高校では支援金制度により授業料は実質ゼロですが、制服など他の費用が年間70万円程度というデータも。3年間の2人分で420万円に。

今後のインフレの進行や思わぬ出費なども想定すると、現在の貯蓄ペースでは足りない可能性があります。幼稚園入園以降は、お考えのように妻の収入が大きな役割を果たします。

さらに、投資を活用することも有効な考え方。15年という時間を生かし、無理のない範囲で、値動きのある金融商品を使ったNISAの利用も選択肢として一考を。

ファイナンシャルプランナー
山副 耕一 さん

(2023年11月25日号より)

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