第2子誕生を控え、教育資金が不安。家計を見直したい。

2022年3月4日 

リビング編集部

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第2子誕生を控え、教育費の準備が不安。愛車を手放してでも支出を抑えるべき?

結婚、出産、住宅と車の購入が続き、貯蓄が著しく減りました。9月に第2子の誕生を控えており、今後2人分の教育資金が準備できるのか不安です。妻は、育休を1年間取得して復職する予定。2歳の子が高校に上がるまでの12年間で1200万円をためるのが理想です。

夫37歳(会社員) 妻36歳(公務員) 子2歳

共働きでゆとりがあっても気を抜かず、やりくりができている家計簿。夫婦で力を合わせて頑張っていますね。支出の中では、日用品代が6万円とかなり高め。特別な支出以外に何に使ったのかを細かく把握して、見直しをしてみましょう。

現時点での貯蓄が少ないのは、さまざまなライフイベントが重なったのが原因。余力がある家系なので、あまり心配しなくても大丈夫ですよ。1年間に250万円を貯蓄することを目標にしていて、月々の黒字と貯蓄を合わせると手取りの約31%に上ります。将来の教育資金や老後資金の備えにも十分な水準です。

夫の車は残価設定型のローンを組んでいて、3年後に250万円を一括返済するか、教育資金の準備を優先すべきか悩んでいるようですね。計画通りにいけば、3年後の貯蓄残高はおよそ900万円。教育資金の本格化までには時間があるため、一括返済をしてもよいでしょう。

愛車の1台を手放して最小限の支出に抑えることも検討されていますが、今の家計なら2台の保有でも無理はありません。メリハリをつけて生活を楽しむことも大切。今後、何らかの事情で共働きを続けられなくなるといったことがない限りは、手放す必要はないと考えます。

教育資金の準備として「学資保険」や「ジュニアNISA」を検討されていますね。「学資保険」に加入するなら返戻率の高いものを選び、ボーナスを使って年払いにするとよいでしょう。また「ジュニアNISA」は2023年に廃止される予定ですが、まだ2年間は利用が可能です。年間80万円まで非課税で運用ができ、廃止に伴い18歳前でも解約が可能に。高校等の進学費用にも使えるので、うまく活用するのもお勧めです。

ファイナンシャルプランナー
八束 和音さん

(2022年3月5日号より)

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