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私立高校に進学したら学費が不安。収入増を優先? それとも助成の所得制限を考慮?
上の子は、私立高校と公立高校を受験する予定です。もし、私立に進学したらお金がかかるので、妻は正社員への転向も検討中。ただ、私立の助成と所得制限の兼ね合いが気になっています。子どもが生まれたとき、家計がとても厳しく、学資保険の加入は諦めました。児童手当は全額を貯蓄。
夫40歳(会社員) 妻40歳(パート) 子14歳・10歳
今年は、上の子の塾講習などで教育費が増える見込みとのこと。家計簿では月々の貯蓄と黒字分で約8万円ですが、実際にはそこまで積み上がっていないもよう。支出に漏れがないか確認を。
懸案の私立高校の学費について。京都府在住で府内の私立高校に通う生徒のために、国の就学支援金と府の授業料減免・学費軽減の助成が実施されています。所得制限があり、年収が多ければ対象外で、助成額は2段階。当年届く夫婦の住民税通知書を参照し、「総所得金額×6%」から「市町村民税の調整控除額(京都市は市民税の調整控除額の4分の3)」を引いた金額が15万4500円未満なら、年間最大65 万円の補助。15万4500円以上は19万8800円。扶養家族の人数などによって所得制限に差が生じます。相談者は共働きで世帯年収が約660万円。どちらの金額になるのか微妙なラインです。
一方、妻が正社員になると、年収は手取りで30万円ほど増えそう。助成を重視した方がメリットが大きいと感じるなら、上の子の高校卒業まではパートで、今の収入をキープするのも一考です。
なお、助成は、高校に対して支給されるもので、授業料や施設設備費などに充当。各自の入学金や制服代、修学旅行費などに充てることはできません。志望校の学費と助成の対象となる費用について、事前にしっかり確認しておきましょう。
仮に、来春、上の子が私立に進学し、妻が正社員に転向。子どもたちの志望を踏まえて、上の子は高校卒業後に専門学校へ。下の子は高校まで公立で大学は私立理系へ進むとすると、下の子が大学卒業するころの貯蓄残高は450万円程度に。その後は年間200万円近くの貯蓄ができそうです。今後のライフプランの参考にしてください。
ファイナンシャルプランナー
薮内 美樹さん
(2023年6月17日号より)
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