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収入が激減したのに、支出は以前のまま。家計を見直したい【かけいぼ診断】

2023年6月9日 

リビング編集部

ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計のいろんな悩みにお答えします。
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収入が激減したのに、支出は以前のまま。家計の見直しについてアドバイスを。

2年前、夫が勤めていた会社が倒産。夫は、正社員の仕事を探していましたが、今のところ同業種でアルバイトをしています。結婚時に購入した家電が次々と壊れ、貯蓄を取り崩して費用を工面。貯蓄に回せるお金が少なく、今後の教育費、通勤に欠かせない車の買い替えなど大きな支出が心配です。何から見直せばいいのでしょうか?

夫38歳(アルバイト) 妻38歳(看護師) 子11歳

夫の勤め先の倒産という予期せぬ事態に見舞われましたが、妻の収入でしっかりカバーができています。状況に応じて夫婦で補い合えるのは、素晴らしいことですね。その一方で、「一家の大黒柱」となっている妻には、かなりの負担がのしかかっています。くれぐれも無理をしないように心がけてください。

支出が膨らんだままという現状に危機感を抱いた今こそ、しっかり絞っていきましょう。まず、「食費」の見直しを。今の世帯収入を基準にすると目安は手取りの15%程度なので、2割のカットを目指してください。「通信費」も高めですが、これはスマホゲームの利用料があったため。近々、家族全員で格安スマホに切り替えて、3万円程度は通信費が安くなる見通しのようですね。切り替え後の水準が維持できるように、家族で「ゲームの利用料NG」というルールを徹底しましょう。

また、夫の「生命保険料」は、収入とのバランスが悪くなっています。「就業不能保険」は、妻の収入が家族を支えているので不要かも。さらに、死亡保障2500万円の「死亡保険」、入院日額1万円の「医療保険」も、半分程度の保障に引き下げても大丈夫ですよ。

通信費の値下げ分を含む家計の見直しで、今より月5万円以上のゆとりが生まれることに。このお金は確実に貯蓄に回して、教育費などの支出に備えましょう。

現在、アルバイトで収入を得ている夫。今の生活費は夫婦の収入で賄えても、老後の年金が手薄になるなど問題点も。社会保険を考えると、やはり正社員として働くのが理想です。さまざまな事情はあるかと思いますが、将来に向けて夫がどのように考えているのかなど、じっくりと夫婦で話し合ってみることをお勧めします。

ファイナンシャルプランナー
八束 和音さん

(2023年6月10日号より)

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