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住み替えを検討中。購入予算や月々の支出にアドバイスを【かけいぼ診断】

2023年2月3日 

リビング編集部

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住み替えを検討中です。購入予算は妥当でしょうか? 月々の支出にもアドバイスを

自宅が手狭で、住み替えたいと思っています。今の住宅ローンは残債が2000万円ほどありますが、不動産業者によると売却で完済できそう。次の住宅購入の予算は諸費用を含まずに3500万円。ですが、条件の合うよい物件が見つからず、予算オーバーになる可能性も。中古住宅のリノベーションも検討。

夫44歳(会社員) 妻32歳(会社員)

夢が膨らむマイホーム探しは、予算も膨らみがちです。相談者も、当初の予算をオーバーしそうで不安なよう。先行きが不透明な時代ですから、くれぐれも勢いで動くことのないよう、慎重に検討しましょう。

子どもを持つ予定がないとのことから、住居費にかけられる予算は、老後の必要資金で決まってきます。年齢差がある夫婦は、年の差の少ない夫婦に比べて必要な老後資金が大きくなる傾向があります。夫死別後、妻がひとり暮らしになると、生活費は夫婦2人分の7割程度といわれている一方で、年金は半減します。

仮に、妻78歳でひとりになる想定で平均余命や介護の費用も考慮すると老後資金として2000万〜2500万円は必要になりそう。現在、黒字の一部を含めた年間貯蓄額は約155万円。住み替え後も、つみたてNISAは老後資金用、財形貯蓄などは車の買い替えや家の修繕費用として、夫60歳まで年間114万円の貯蓄を維持したいところです。

仮に、諸費用込みで3800万円の物件を購入し、頭金500万円、借入額3300万円、借入期間20年、固定金利1.5%でローンを組んだ場合、年間の住宅ローンは191万円。今より100万円ほど増えます。固定資産税なども加えると、年間110万円の支出増になります。

とはいえ、今年からは妻の賞与分で年間60万円以上の収入アップが見込めるよう。年間収支でみれば、貯蓄はなんとか維持できそうです。貯蓄を確保する前提で、住み替え費用は、諸費用込みで3800万円と自宅の実質売却益を足した金額を目安にしてください。

また、被服・衛生費や日用品代あたりを見直すことができれば、貯蓄の捻出を後押し。老後の生活にも役立ちますよ。

ファイナンシャルプランナー
薮内 美樹さん

(2023年2月4日号より)

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