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金利上昇を考え住宅ローンを一括返済。貯蓄や家計にアドバイスを【かけいぼ診断】

2024年9月13日 

リビング編集部

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住宅ローンの一括返済で貯蓄減。老後のための貯蓄、家計のやりくりにアドバイスを。

3月に、マンションの住宅ローン(残債330万円)を一括返済しました。金利上昇への不安と、あと2年で子どもが大学卒業することを考え合わせ、早めに完済して老後資金の準備をしよう思ったのです。ですが、思うように貯蓄が増やせません。高齢の両親のサポートのため、月に数回実家へ。子どもはバイトで小遣いを工面。

夫55歳(会社員) 妻50歳(パート) 子19歳

金利上昇リスクを考えて住宅ローンを一括返済し、浮いた分のお金を学費関連用に積み立てるなど、計画的な家計運営ができています。大学にかかる費用の負担が大きく、今が一番家計は厳しい状況といえるでしょう。子どもの独立まであと少し。夫婦の老後を見据えて、「膨らみがち」と感じている家計を引き締めていきましょう。

支出を見ると、年間の支出にあたる学費関連費や税金をはじめとした車関連費を換算し、月々の家計に積み立てとして計上しています。これらの出費に無理なく対応できるのはグッド。また、「通信費」、夫と妻の「小遣い」も適正な水準に抑えることができています。

気になるのが「食費」。まずは1割のカットを目標にして、最終的には8万円程度に抑えることを目指しましょう。また、「夫終身保険料」が高め。死亡保障が2500万円と大きいですが、教育費がかからなくなると減額も可能。子どもが独立する節目に、割安な保険への掛け替えも含めて検討するとよいでしょう。

貯蓄は、住宅ローンの残債約330万円の完済に充てるために取り崩し、現時点で多いとはいえない状況です。これからしっかりと〝ラストスパート〞をかけてくださいね。

子どもの大学卒業時、夫は58 歳。「食費」の見直しに加え、「学費関連積み立て」「通学費用」を全て貯蓄に回し、さらに賞与の黒字分も貯蓄に回すと年間200万円程度ためることができそう。65歳の定年までの7年間、収入が変わらないとすると約1400万円になります。これに現在の貯蓄と退職金を合わせると、夫65歳時点でおよそ2600万円の老後資金を準備できる計算に。このまま計画的な家計運営を続け、夫婦で力を合わせて頑張っていきましょう。

ファイナンシャルプランナー
八束 和音さん

(2024年9月14日号より)

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