かけいぼ診断 8月29日号

2020年8月28日 

リビング編集部

ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計のいろんな悩みにお答えします。
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今の家計から、子どもたちの教育費は捻出できるでしょうか? 高校まで公立のみ。大学への進学は考えていません。

夫37歳(会社員) 妻36歳(パート) 子2歳・5歳・8歳・10歳

4人の子育てでお忙しい中、しっかりと節約に励まれています。手取り収入の半分以上を貯蓄に回すなど、とても堅実に家計運営ができていますね。これまでの蓄えや加入する貯蓄性保険もかなりの金額があり、家計に不安要素はありません。支出には特に見直しが必要な項目はなさそう。

住宅ローンは完済しており、「住居費」が不要なのも強みです。将来的にリフォームの費用が必要ですが、今の貯蓄ペースなら無理なく対応できるでしょう。また、お子さまたちの成長とともに「食費」「通信費」「教育費」の増加が予想されますが、現在の家計は、プラスアルファの支出が出ても余裕があります。

お子さまたちの教育進路は、高校まで公立で、大学への進学は考えていないとのこと。高校の就学支援として「授業料無償化」の制度も。授業料以外の費用については、月々の収入から賄うことができます。将来、お子さまが大学や専門学校への進学を希望される可能性もあるので、ご家庭で負担する学費の線引きをあらかじめ話し合っておきましょう。

お子さまたちの教育費に加え、考えておきたいのが「老後資金」です。ご主人の会社に退職金があるか不明ですが、早めにチェックを。退職金の有無が、これから用意すべき貯蓄額を大きく左右します。「老後資金」の準備には、「個人型確定拠出年金(イデコ)」の活用がおすすめです。掛け金は全額が所得控除の対象となり、運用益も非課税です。口座管理費用などは必要ですが、他の貯蓄と比べてメリットが大きい仕組みといえます。

ご相談者は投資信託などは考えていないようですが、イデコでは定期預金など元本確保型商品での運用もできるので検討してみるとよいですね。

ファイナンシャルプランナー
八束 和音さん

(2020年8月29日号より)

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