家計管理が苦手。現状が適正か知りたい【かけいぼ診断】

2022年6月17日 

リビング編集部

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家計管理が苦手です。もうすぐ第2子が生まれるのですが、現状は適正でしょうか?

家計簿をつけたり、アプリを使うのも苦手。書類整理も好きではありません。現在の家計の状況が適正か、教えてください。教育資金のために、ジュニアNISAを月1万円。出産予定日の6週前まで働くつもりでしたが、体調不良で予定より早く休職しています。

夫43歳(会社員) 妻29歳(パート休職中) 子3歳

出産を目前に控え、今か今かと待ち望んでおられることと思います。

支出を見ると、食費と小遣いが抑えられていて無駄はありません。妻が休職中で、世帯収入が通常よりも減少しているにもかかわらず、「iDeCo」「つみたてNISA」などで6万円を積み立て。その上、月13万円の黒字。年間で、投資の積み立て72万円に加え、200万円程度は貯蓄に回せると思われます。自動車ローンの残債180万円は、年末に完済を計画中。今年分の貯蓄を元手に実行可能。家計管理に問題はなさそうです。

「教育資金はしっかり準備したい」とのこと。高校まで公立、大学は私立も想定されていますね。大学進学に備えた資金は、第1子分500万円、第2子分は600万円を目安にしてください。

また、妻は来年4月に職場復帰を予定しています。夫の収入は60歳まで現状維持と仮定して収支予測を立てると、第1子が大学に進学する15年後、夫58歳の時点で収支はマイナスになるでしょう。つまり、貯蓄ができる期間は、あと14年。今のペースでしっかりと積み上げていけば、3000万円ほどためられそうです。積立投資は、老後資金のために夫60歳まで継続を。3000万円の貯蓄と積立投資があれば、教育資金や老後資金の準備、夫71歳で完済予定の住宅ローンの返済も、クリアできそうです。

将来に備えて必要な貯蓄ができていれば、家計簿をつけることにこだわらなくても大丈夫。相談者は、今のやりくりが維持できればOKですよ。

ただ、生命保険については、夫婦ともに保障が不足気味。現時点で、夫の死亡保障だけみても最低で1500万円は押さえておきたいところ。家族の生活費と老後資金準備を考慮した、必要保障額の再考が必須です。

ファイナンシャルプランナー
薮内 美樹さん

(2022年6月18日号より)

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