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住宅ローンの金利固定期間が終了するので、一括返済したい【かけいぼ診断】

2022年6月10日 

リビング編集部

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残期間14年の住宅ローンは、残債1120万円。9月に一括返済しても大丈夫?

住宅ローンは「固定金利選択型(10年)」。今年、固定期間が終了するので、一括返済したいです。返済を継続するなら、固定金利か変動金利のどちらがいいでしょうか? 大学の費用は、あと500万円ぐらいかかります。上の子は、収入にばらつきがありますが、今の仕事を続けられそうです。

夫46歳(会社員) 妻46歳(パート) 子20歳(アルバイト)・18歳(大学1年生)

収入が多くゆとりがありますが、無駄はなく、しっかりとやりくりができています。

支出の中で気になるのが携帯電話代。機種代を含まないのであれば、かなり負担が大きくなっています。割安な料金プランなどの活用で見直しができないか、一度チェックしてみてください。

また、加入中の生命保険は、夫婦とも医療保障が入院日額1万円と手厚くなっています。夫の年収が高く、高額療養費の自己負担が大きい区分なので、現状では適切といえます。しかし、今後、年収が下がるなどの変化があった場合は、日額5000円程度に保障を減額してもよいかも。将来的に、保険料をカットできる可能性があることを意識しておきましょう。

「10年固定」の住宅ローンは、9月に切り替え予定。残債(約1120万円)を上回る金額の貯蓄があるため、残債全額を一括返済したいとのこと。もしくは、継続して返済するなら、どの金利タイプにすべきか悩んでおられるようですね。

しかし、住宅ローンには夫に万が一のことがあったときの「団体信用生命保険」が付保されています。また、大学の費用は、あと500万円ほど。一括返済は急がず、手元資金として1000万円程度は残しておいた方が心強いですね。9月のタイミングでは、500万円程度までなら繰り上げ返済を検討してもよいでしょう。

見直し後の金利タイプは、現時点での金利が低い「変動金利」をお勧めします。金利上昇の可能性は生じますが、子どもの大学卒業後には一括返済も考えることができ、全額返済できる貯蓄があるので、不安はありません。

下の子が独立した後は、さらに余力が生まれるので、老後資金もしっかりと準備することができそうです。

ファイナンシャルプランナー
八束 和音さん

(2022年6月11日号より)

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