かけいぼ診断 8月22日号

2020年8月21日

ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計のいろんな悩みにお答えします。
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定年後、収入は年金のみ。先々を考えてはいますが、もっと節約に励むべきか、今の生活スタイルでいいのかアドバイスを。

女性66歳(年金受給)

親思いのお子さまたちは、すでに独立。昨年、長く勤めた会社を定年退職され、現在は、趣味や友人とのランチなど自由な時間も楽しんでいらっしゃいます。ただ、収入が公的年金のみになり老後が心配なご様子です。

セカンドライフのお金の使い道は、大きく二つ。公的年金だけでは心もとない「生活費」、そして、自宅の修繕や介護・医療への備えといった「一時的な支出」です。

まず、「生活費」は、冠婚葬祭などを加味すると年間で80万円ほど不足。車を手放すと65万円程度に。今後30年間で約1950万円の不足ですが、貯蓄でカバーできそう。

次に、「一時的な支出」ですが、ご相談者の場合、給湯器の買い替えや自宅の修繕、介護や病気への備えなどについて考えておきたいですね。いずれ介護が必要になれば、介護施設への入居も想定されているとのこと。公的な施設である特別養護老人ホームなら、費用は個室で月およそ15万円。年間でみると、現在の生活費と同程度ですみそうです。入居時に住民税非課税で貯蓄残高が1000万円以下であれば、さらに負担が軽減される措置も。施設への住み替え代として、大きなお金を残しておく必要はあまりないかもしれません。ですので、今の生活スタイルを変えなくても問題はないでしょう。

万が一、資金不足が発生した場合は、自宅売却で費用を工面するほかに、保有されている終身保険を活用するのも手です。一般的に、保険料の払い込み終了後に解約した場合、払い込んだ保険料の総額以上の解約返戻金が戻ってきます。また、解約返戻金の一定範囲内でお金を借り、死亡時に保険金で精算することも可能です。念のため、保険会社に確認しておくことをおすすめします。

ファイナンシャルプランナー
薮内 美樹さん

(2020年8月22日号より)

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