かけいぼ診断 7月18日号

2020年7月17日 

リビング編集部

ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計のいろんな悩みにお答えします。
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自宅の改修に貯蓄を使うと、将来が不安。いずれは実家で母と同居し、自宅を貸して賃貸収入を得ることも検討中です。

女性56歳(会社員)

しっかりコントロールされた家計簿。母親の携帯電話代を負担するなど親孝行もされた上、手取りの30%以上が貯蓄できていてグッドです。

お勤め先の業績が厳しく、先行きの不安があるとのこと。転職も見据えつつ資格の取得など、今からできる対策を考えてみましょう。60歳の定年退職後に自営の開業も模索。会社がOKで体力が持つなら、定年までに副業し、将来の可能性を探ってみてもよいかも。

60歳から個人年金が月6万円、63・64歳は公的年金が加わり月9万円、65歳から14万~15万円に。70歳以降は公的年金のみで月8万~9万円となる見込み。年金収入のみで毎月の支出が今と同様だと、65歳までに約250万円の取り崩しが生じます。貯蓄が底をつくことはありませんが、定年後の収入がポイントになりそうです。「体が動くうちはずっと働きたい」という希望もお持ちなので、「ゆとりある老後」を目指して、長く収入が得られるよう頑張ってくださいね。

お住まいは持ち家ですが、老朽化しており改修が必要。60歳までに母親の住む実家で同居し、自宅は賃貸に出すことも検討中のようですね。しかし、改修費用に約1000万円が必要だそうで、貯蓄が大きく目減りしてしまいます。費用をかけても借り手がいないなどのリスクが考えられるため、売却など老後資金を圧迫しないような選択肢を探ってみましょう。

貯蓄の運用に悩まれていますが、改修や開業の有無によって、積極的な運用ができる金額は変わってきます。状況が定まるまでは「ネット定期」を活用するのも一手です。一般のものと比べて0.1~0.2%程度の金利差ですが、大切なお金を少しだけ有利に増やすことができますよ。

ファイナンシャルプランナー
八束 和音さん

(2020年7月4日号より)

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