かけいぼ診断 3月6日号

2021年3月5日 

リビング編集部

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実家は頼れず、いずれ自分の収入だけに。収入を増やすしかないとは思うのですが、先行きが不安。やりくりなどアドバイスを。

本人44歳(パートタイム) 子11歳

シングルマザーとして仕事と子育てに頑張っておられますね。お子さまの成長とともに各種手当や養育費がなくなるため、将来に不安を感じているご様子。支出をみると、家賃負担が大きく月々の収入の4割近くを占めています。収入に対する適正な家賃は、月5万〜6万円程度。引っ越し費用など一時的な支出はありますが、手元にまとまった貯蓄もあるので、安い家賃の住居への引っ越しも検討してみてください。

また、決してぜいたくはしていないのですが、収入から見た食費も高めです。理想は月3万5000円ぐらいに抑えることですが、まずは月4万円を目標に引き締めを図りましょう。さらにご相談者もお考えのとおり、お子さまの塾代を含む習い事の費用が高くなっています。先細りする収入の中で、本当にお金をかけるべきなのは今ではなく、受験期の塾代、さらには私立高校や4年制大学への進学費用です。お子さまの性格も考えた上で、通信教育など安価な方法がないか親子で検討してみてください。

養育費などがなくなると家計はかなり厳しくなりますが、学費に関しては京都府の「私学助成」や国の「大学無償化」などさまざまなバックアップ制度があり、「給付型奨学金」を受けられる可能性も。当てにしすぎるのはNGですが、お子さまの進路を考える上で内容はおさえておきましょう。

現在のパート収入だけならば、たとえ貯蓄があっても老後資金も心配です。老後の公的年金を手厚くする意味から、社会保険に加入できる仕事にフルタイムで就くことが理想です。この課題は先送りせず、体力と気力が充実している40代のうちに、しっかりと収入を得るための職探しにトライしてください。

ファイナンシャルプランナー
八束 和音さん

(2021年3月6日号より)

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