かけいぼ診断 9月18日号

2021年9月17日 

リビング編集部

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1年以内に車の買い替え、3年後には住宅ローンの一括返済を予定。老後資金を確保しつつ、住宅のリノベーションも可能?

夫41歳(会社員) 妻40歳(フルタイムの契約社員) 子10歳・7歳

今年に入って、夫が転職を余儀なくされたようですね。コロナ禍での就活で、不安な思いをされたことかと思います。

家計は、夫婦の小遣いは高めですが、住宅ローンを含め全体的な支出は抑えられています。今後、1年以内に予算300万円で車を買い替え。3年後には、住宅ローン減税の終了や金利のアップを踏まえて残債約490万円の一括返済を予定。さらに、将来、マンションのリノベーションも検討されているそう。現状から、希望のライフプランを実行しても問題ないか確認してみましょう。

年間の貯蓄額はおよそ120万円。来年は、妻が正社員になり年収が増えるため、200万円程度を見込んでいるとのこと。貯蓄もしっかりあるため、予定どおりのペースでためることができれば、車の買い替えや住宅ローンの一括返済については問題なさそうです。

子どもたちの教育費の負担が大きくなる6年後から、貯蓄のペースがゆるやかに。2人が同時期に大学に在籍する1年間以外は、特別な支出がない限り年間収支はプラスで推移しそうです。

定年までは、順調に貯蓄が増えていくので、運用で資産を増やす計画を立てるのもおすすめ。ただし、マンションにお住まいなので、老後資金に注意を。管理費や修繕積立費がずっとかかる上に、修繕積立費は建物の経年劣化により上昇することを想定しておく必要があります。そのため、準備する資金が大きくなる傾向があります。

相談者の場合、夫が70歳時点での目標額は約3200万円。退職金があてにならなければ、着実に積み立てておきましょう。リノベーションについては、実行する前に、老後の資金計画を立てたうえで無理のない範囲で検討してください。

ファイナンシャルプランナー
薮内 美樹さん

(2021年9月18日号より)

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