かけいぼ診断 8月21日号

2021年8月20日 

リビング編集部

ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計のいろんな悩みにお答えします。
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遠距離恋愛中の婚約者と結婚へ。共働きで子どもは2人ほしいです。今後のライフプランのため、家計運営にアドバイスを。

女性26歳(看護師)

まもなく入籍し、京都を離れて新天地での生活が始まる相談者。実家近くで1人暮らしをする現在の収支はマイナスに見えますが、貯蓄を考慮すると実質は黒字です。確実に貯蓄もできているので、合格点ですよ。

支出をみると、ほぼ毎日自炊している食費は、1人分とはいえとても少なく抑えられています。また、光熱費や通信費などもしっかりと節約。かなりのやりくり上手なので、結婚後の家計運営に威力を発揮しそうです。

支出の中では交際費が高めですが、こちらは婚約者と会うための交通費や宿泊費が含まれているので、結婚後は減少します。一方、服飾費や医療費、雑費などをひとまとめにした娯楽費は、検討を。各支出は細かく把握するようにしてください。項目を分けることで、無駄遣いや変化なども見えやすくなります。

婚約者が転勤のある職種のため新居は賃貸住宅に。首都圏で10万〜12万円の家賃を想定しているようですが、住居費は手取り収入の25%以内を目安にしましょう。今の収入程度の転職を考えている相談者と婚約者の収入の合計約50万円をベースにすると、無理のない水準です。子どもが誕生するまでの期間は、最もお金をためられる時期。二人とも月の手取りの30%とボーナスの半分を貯蓄に回すことを目標にしてください。生命保険に関して、それぞれしっかり収入があるため現時点で大きな死亡保障は不要。最低限の医療保障は確保しつつ、妊娠後に見直しをするとよいでしょう。

家計と併せ、二人の家事分担も話し合いを。実家暮らしの婚約者より、家事に慣れている相談者に負担が偏るかもしれません。無理なく働き続けるためにも、新婚時点から夫婦で協力できる体制をつくってくださいね。

ファイナンシャルプランナー
八束 和音さん

(2021年8月21日号より)

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