かけいぼ診断 5月8日号

2021年5月7日 

リビング編集部

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妻が働くのは難しく、夫の給料が生活の柱。子ども4人にかかる費用や夫婦の老後資金など、どのようにやりくりすればいい?

夫38歳(会社員) 妻39歳(主婦) 子14歳・11歳・8歳・5歳

4人の子育てをはじめ家族のために毎日頑張っておられますね。お子さまの障がいや病気のこともあり、ご相談者にはかなりの負荷がかかっていると拝察します。これまで一生懸命に努力してこられ、手元にはかなりの貯蓄があり、住宅ローンも完済。肩の力を抜いて、少しだけペースダウンしても大丈夫ですよ。家族のお小遣いも検討可能。

将来、お金がどれくらい必要になるか分からず悩んでいるご様子。まず、目標額を明確にしてみましょう。障がいのあるお子さまが、20歳以降は「障害年金」を受給できそうか行政に確認。また、施設の入所費用も問い合わせを。大まかでよいので準備すべき金額をイメージしてみてください。

そこから、他の3人のお子さまの大学進学費用にいくら充てられるかを検討していきましょう。入学までに、私立大学4年間の平均の学費約450万円をそれぞれに確保するのが理想ですが、難しければ奨学金を利用する方法も。また、ご夫婦の老後資金は、退職金を含み少なくとも2000万円は準備したいところですが、不足するようなら65歳以降も働いて補うこともできます。全て完璧に準備しなくてはと思わなくても大丈夫です。

支出の中では食費の負担が重いですが、今は療養中のお子さまへの配慮が必要なので現状維持で。その他の支出は全て最低限に抑えることができています。気になるのは、一家の生活を支えるご主人が共済保険にしか加入しておらず、死亡保障が400万円(病気死亡時)と少ない点です。保障の上乗せを考えてみましょう。例えば、今の年齢で2000万円の定期保険に加入すると保険料は月額4000円程度。負担は増えますが、万が一の場合にも備えておくと心強いですよ。

ファイナンシャルプランナー
八束 和音さん

(2021年5月8日号より)

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