かけいぼ診断 7月4日号

2020年7月3日 

リビング編集部

ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計のいろんな悩みにお答えします。
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貯蓄がなかなか増えません。教育費の準備も気がかりです。子どもたちとの時間を考えると、パートへの転職も考えています。

夫30歳(公務員) 妻30歳(会社員) 子1歳・5歳・5歳

にぎやかで忙しい毎日の中、家計簿には大きな無駄がなく、頑張っておられます。支出の中で高めなのが水道・光熱費。児童手当を除く手取り収入の7%を超えていますが、目安は5~7%程度。乳幼児のいるご家庭という事情はありますが、一度見直しを。電気とガスのセット契約や使い方に合ったプランを探すといったことを、今のうちにやっておきましょう。

教育費について。双子のお子さまたちは「学資保険」に加入、1歳のお子さまの分は貯蓄での準備を検討中とのこと。しかし、兄弟の教育費は、平等にお金を準備するのが鉄則です。学資保険は、現在の予定利率が低く金融商品としての魅力はあまりありませんが、解約しづらく確実に準備できるというメリットも。途中で使ってしまわない自信があるなら、現状でもOKですよ。

また、教育費を含む貯蓄は、月々どれくらいできるとよいのか気になる様子。子どもの教育費がかからない時期の目標は、手取り収入の20%程度。ご相談者の場合、現時点では、学資保険と黒字分を合わせた金額で十分クリアできています。

奥さまは、正社員からパートへの転職も悩んでおられるとのこと。育児に手がかかる時期ではありますが、慌てず時間をかけて検討しましょう。仮にパートに転職した場合も、今後の教育費の負担増などを考慮すると、育休手当程度の収入を得るのが理想。夫婦とも奨学金を返済中の今は、とりわけ慎重な判断が求められます。また、再び正社員になるハードルは高いもの。来春に予定通り復職し、「両立は厳しい」となったときに決断しても遅くはありません。

子育てのバックアップも含め、ご夫婦で今後のライフプランをしっかり話し合ってください。

ファイナンシャルプランナー
八束 和音さん

(2020年7月4日号より)

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