京都の書店員やカフェ店主がおすすめの本を紹介。
すてきな一冊に出あえそう!
答えの出ない日常の世界を 画家が鉛筆で描いて物語に
京都で暮らす画家、平田基くんのマンガが一冊の本になった。
題材は水や植物、時間、そして光と影。暮らしのすぐそばにあって、ほとんど意識しないものたち。贈り物に月を受け取ったらどうすればいいのか。枯れた草であるはずのパセリを鶏の腿(もも)肉に振りかけるとおいしそうに見えるのはなぜなのか。
まじめな画家が鉛筆で描く物語とテキストは、そのとき世界がそう見えたとしか言いようがない。
当たり前に目を向けると、日常がいかに不安定なものか見えてくる。製氷室からなくした時計が出てくる日もある。
私たちの暮らしははっきりと答えの出ることの方が少ない。曖昧なまま今日もだらだらと続いていく。
■本の紹介者
開風社 待賢ブックセンター
鳥居貴彦さん
http://kaifusha-books.com/taiken/
(2022年11月19日号より)
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