【コレ読んで!】旅のつばくろ

2024年2月23日 

リビング編集部

京都の書店員やカフェ店主がおすすめの本を紹介。
すてきな一冊に出あえそう!

旅のつばくろ
沢木耕太郎 新潮文庫(605円)

読んだら出かけたくなる 旅の醍醐味を語ったエッセイ

沢木耕太郎といえば小説「深夜特急」を思い出す人が多いのではないでしょうか。海外を旅することが多かった著者が、初めて国内の旅について書いたエッセイがこの本。

16歳の時に初めて一人で旅した東北の地を50年ぶりに再訪したことや、縁のなかった土地が偶然の出会いから特別な土地に変わった話、旅先ではなるべくタクシーを使わずに歩くといった旅の流儀など。旅のプロによる旅の醍醐味(だいごみ)が語られています。

知らない街を歩きまわり、ネットではなく直観や経験を通して、失敗や成功を体験するべきだ、と著者は言います。

さあ、この本を読んで小さな旅に出てみてはいかがでしょうか。

■本の紹介者
エレファントファクトリーコーヒー
畑啓人さん
 

(2024年月24日号より)