京都の書店員やカフェ店主がおすすめの本を紹介。
すてきな一冊に出あえそう!
相手と向き合う〝余白〟を見つめた法哲学者の随筆集
あらゆる情報が手に入り、成功と失敗までもが瞬時に分かってしまうような現代社会に、「つたなさ」はあまりに頼りない。しかしその頼りなさを選ぶことは、もしかしたら自由への扉なのかもしれない。
生前、法哲学者として数々の著書を残した著者は、そんな日常の小さな問いを丁寧に慈しむ。
思い込みで相手を塗りつぶさない余白。自分の能力ではなく周りの環境を変えてみるという視点。「余計なこと」が私たちの生活にもたらす手ごたえ。
著者の生き方そのものを思わせるやさしい語り口でつづられる文章は、自分と異なる正義や物事を排除しない、一方的ではない社会との向き合い方から生まれるものに気づかせてくれる。
■本の紹介者
マヤルカ古書店
なかむらあきこさん
http://mayaruka.com/
(2022年10月22日号より)
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