【コレ読んで!】本屋という仕事

2022年9月2日 

リビング編集部

京都の書店員やカフェ店主がおすすめの本を紹介。
すてきな一冊に出あえそう!

本屋という仕事
(編)三砂慶明 世界思想社(1870円)

18人の書店員が語る 本棚、店、自分自身のこと

本屋をやっているが、〝本屋についての本〟がちょっと苦手だ。理想を掲げ、悩みながらも上手に本を商っている人たちが自分にはまぶしすぎる。

「本屋は焚き火である」と帯にコピーの付けられた本書もまた、18人の書店員が本棚のこと、店のこと、自分のことを語っている。火をおこし、薪をくべ、たいまつを掲げ、本屋を明るく照らし続ける彼ら。その薪は彼ら自身の言葉なのではないか。自分の仕事を表現する強い言葉。読者に伝えられるしなやかな言葉。

言葉を持たない本屋は今日も本棚の前をうろうろするしかない。そして「本屋ってどんな仕事?」と聞かれたらモゴモゴと口ごもりながらこの本を差し出そうと思う。

■本の紹介者
開風社 待賢ブックセンター
鳥居貴彦さん
 
http://kaifusha-books.com/taiken/

(2022年9月3日号より)