【コレ読んで!】臆病者の自転車生活

2024年11月29日 

リビング編集部

京都の書店員やカフェ店主がおすすめの本を紹介。
すてきな一冊に出あえそう!

臆病者の自転車生活
安達茉莉子
亜紀書房(1760円)

自転車と出合って新しい日常と自分を知る

長年苦手だと思っていることや決まりきった毎日。そこから一歩踏み出すことは、なぜか大人になればなるほど難しい。

運動が苦手で根気がなく「いつだって怯えた犬を内側に抱えて生きている」という著者は、あるきっかけで電動自転車に出合い、自転車という大きな味方を携えて驚くほど自然に日常を変えていく。さらには「より遠くへ!」との思いからロードバイクを購入し、片道70キロのロングライドや北海道でのサイクリングにも挑戦してしまう。

何か一つを変えることで広がる、新しい日常と知らなかった自分。著者の発見や、小さな挑戦を繰り返すことで育まれた心の変化にこちらまで勇気をもらえるようだ。

■本の紹介者
マヤルカ古書店
なかむらあきこさん
 
http://mayaruka.com/

(2024年11月30日号より)