京都の書店員やカフェ店主がおすすめの本を紹介。
すてきな一冊に出あえそう!
ただ身を委ねたくなる詩人がつむぐ言葉たち
120年前に宮城県で生まれた詩人、尾形亀之助。彼が残した数々の詩を、自らも詩人である西尾勝彦さんが丁寧に編んだ一冊だ。
並ぶのは布団から出たくない朝にふと思い出すと味方になってくれるような言葉たち。うとうとした眠りと夢のあいだでつぶやいたような景色。どこにも出かけず部屋から外をただ眺め、ぐずぐずしながら記した詩。そして唐突に、読む者をほんの少し笑わせる一行。
この詩集をどう読むか、亀之助とはどのような人であったのかなどと堅苦しく考える前に、この本にただ身を委ねれば良いのではないか。
もうすぐやってくる新しい年を、静かにぼんやりと迎えることができそうだ。
■本の紹介者
開風社 待賢ブックセンター
鳥居貴彦さん
http://kaifusha-books.com/taiken/
(2021年12月11日号より)
最新の投稿
おすすめ情報
- カルチャー教室
- アローズ
- 求人特集
- 不動産特集
- 京都でかなえる家づくり
- 医院病院ナビ
- 高齢者向け住宅 大相談会
- バス・タクシードライバー就職相談会in京都
- きょうとみらい博