京都の書店員やカフェ店主がおすすめの本を紹介。
すてきな一冊に出あえそう!
「気づかれない」ものに目を向けた詩人のことば
身の回りに情報が多すぎる。ここ数カ月は特に。みんな一生懸命にいろんなことを言っている。あまりにも周りがにぎやかだともう黙るしかない。
5年前に亡くなった長田弘さんの言葉がちいさな本になった。
表題は8年にわたって連載された一編の長い詩だ。誰も気づかないささいなものが表向きの情報や表情の裏側にあることを教えてくれる。それは、声高に自分の存在を叫ぶのではなく「気づかれない」ままでいることの自由であり、ただそこにあることの幸福なのかもしれない。
詩人はこうつづる。「何だって正しければ正しいのでない。」
正しいことは簡単だ。簡単なことは簡単でいいのだろうか。
■本の紹介者
開風社 待賢ブックセンター
鳥居貴彦さん
http://kaifusha-books.com/taiken/
(2020年7月4日号より)
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