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【コレ読んで!】シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々

2020年7月24日 

リビング編集部

京都の書店員やカフェ店主がおすすめの本を紹介。
すてきな一冊に出あえそう!

シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々
ジェレミー・マーサー/(訳)市川恵里
河出文庫(1320円)

魅力的な書店に集う物書きたちのドキュメント

名だたる作家に愛され、「ユリシーズ」を出版したことでも知られる元祖「シェイクスピア&カンパニー」。

本書は、そんな世界中の本好きが憧れる伝説の書店の2代目となる店に住み着いた、元新聞記者がつづる刺激的でユートピアのような物語。
「与えられるものは与え、必要なものは取れ」という店の主ジョージの理念のもと、物書きたちは店に泊まり、一日一冊の本を読み執筆しながら店を運営する。

90歳を目前にしても好奇心旺盛、少年のように恋をして多くの人に影響を与えるジョージを磁力に、店にたどり着き魅力に取りつかれた当てのない物書きたちが自身を見つめる。
本と人生がますますいとおしくなる一冊。

■本の紹介者
マヤルカ古書店
なかむらあきこさん

http://mayaruka.com/

(2020年7月25日号より)