故エリザベス女王が来日の際、石庭を絶賛されたことで有名な臨済宗妙心寺派大雲山龍安寺。第79代元総理大臣 細川護熙さんが描かれた雲龍図襖絵が公開中とお聞きし、観に行きました。
有名な石庭を鑑賞
嵐電の龍安寺駅から徒歩で山門まで約7分。そこから鏡容池という大きな池を左手に見ながら本堂へ向かう参道は、残暑の中でも樹々の陰になりで涼しさを感じるほどでした。
本堂に入ってすぐに目に入った石庭はやはり人気スポットの様で、多くの方がゆったりと鑑賞されていました。石庭に配された15個の石は、どこから眺めても15個に見えないとか。「そんな訳はなかろう」と、眺める場所を変えながら何度も石を数えて確かめてしまうのでした。
特別公開の襖絵
9月から本堂の襖のうち40面が入れ替えられていて、通常非公開の、第79代総理大臣 細川護熙さん筆「雲龍図」を観ることができました。(2025年3月31日まで)
龍安寺は細川家の菩提寺だそうで、先祖を辿れば、龍安寺を創建された細川勝元公と同じだというご縁から、令和4年の細川勝元公550年遠忌法要の記念として奉納されたものだそうです。
大迫力の9頭の龍
「雲龍図」には、9頭の龍の様々な姿が描かれていました。
第1の龍は誕生したばかりの幼い龍。一見勇ましそうでしたが、細かく観察すると角は小さく髭も短い!
次の間の第2の龍・第3の龍は、立派な角・長い髭・力強い胴体の姿になっていました。
若々しく勢いのある龍が、広々とした部屋の襖一面を伸びやかに泳ぐ姿はなんとも壮大で、それを眺めている自分自身も、力がみなぎるような気さえするのでした。
それぞれの龍は自由にのびのびと泳いでいるだけでなく、岩場や大波にもまれ、時にかっと目を見開く表情もあり印象的です。
大波にあらがう険しい表情の姿は、人の生きざまの様にも感じられたり…
そして、第8の龍と第9の龍は老いた姿。
歯を失ったり、角がボロボロになったかのような龍ですが、眼光鋭く凄味があります。
どの龍の姿も迫力があり、間近で拝見していると、なんだかパワーを頂けました。
日本で描かれている龍の多くは指の爪が3本ですが、細川護熙さんの描かれた龍は爪が4本。「龍」は様々な動物の姿を持つと言われていて、爪の部分はタカを表しているとおっしゃられたそう。
私は今まで龍図の細部は気にも留めませんでしたが、描かれる方のこだわりがそんなところに観られるとは面白いですね。
龍安寺
京都市右京区龍安寺御陵下町13
TEL:075(463)2216
大雲山 龍安寺|Ryoanji
拝観時間等はHPから確認を
プロフィール
大好チヨ子
在住エリア:京都市西京区
メインテーマ:博物館などのアートイベント/パン屋さん
子育てを終えて、ようやく京都歩きを楽しめるようになりました。知識がない私でも「楽しい!美味しい!美しい!面白い!」と感じたり「知っていたらお得」な情報をゆる~く伝えてゆきたいです。趣味はドラム演奏と、博物館ボランティア。
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