カフェ×アートの隠れ家的なお店「Farmoon」

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miyaプロフィール
2023年11月24日 

銀閣寺のほど近く、白川通から東に少し入ったところにある「Farmoon」は、住宅街にひっそりとある隠れ家的なお店です。古民家をリノベーションした建物はシンプルな外観。店名も控えめに表示されているので、ここにカフェがあると知らなければ通り過ぎてしまいそうなほどです。

コンクリートの外壁にそっと店名が書かれています。

Farmoonは料理人・船越雅代さんのフードラボで、昼は茶楼(カフェ)として、夜はプライベートレストランとして営業しています。今回は、誰もが利用可能な茶楼の時間にうかがいました。

外観からは想像もつかない室内空間

シンプルな外観から一歩店内に入ると、グレーを基調にした床や壁に木製のインテリアがおしゃれに融合した素敵な空間が現れます。客席のある場所は二階部分まで吹き抜けになっているので天井が高く開放感があり、高い位置にある窓から入る自然光が店内を照らしているのも良い雰囲気。

カウンター席と円卓の席があり、円卓は8席ほどを相席で利用します。この円卓の佇まいがとっても素敵。何か物語を感じるような円卓がとても気に入ってしまいました。円卓の上のキャンドルや鉱物などの装飾もセンスが良くて、ときめきます。

空間の中心にある円卓。木の質感と窓から自然光が心地よいです。

さらに圧巻は、円卓のすぐ上にあるシャンデリア。シャンデリアも木製で、圧倒的な存在感のわりには円卓とよく合っていて、円卓とシャンデリアがセットでこの空間を完成させてるんだなと素直に思える組み合わせでした。昼間は窓からの自然光があるので店内は明るいですが、これはもしかして、夜の時間帯はシャンデリアのみの照明になってとても幻想的になるのではないかしら……と想像するのも楽しいです。

存在感がすごい!シャンデリア。

こだわりのカフェメニュー

カフェメニューも、品数を絞って丁寧に作られているのがメニューからも伝わってきます。時期によって内容は変わるそうです。今回は檸檬ケーキのドリンクセットをお願いしました。

うかがった際のメニュー。これ以外にお食事メニューとして「茶粥」もありました。

檸檬ケーキに使われているレモンは、長年レモンを作っておられる淡路島の平岡農園さんの「アレン・ユーレカレモン」という品種のものだそうです。一般的なマイヤーレモンに比べて香りが良く、果皮を使う料理に適しているそうです。

確かに、この檸檬ケーキを一口食べると爽やかなレモンの香りが広がりました。はちみつのしっかりした甘さにレモンの香りとカルダモンのすっと爽やかな香りが混ざり合って、とても美味しい。ケーキ単体で食べると甘め、ヨーグルトソースと一緒に食べるとヨーグルトの酸味がプラスされてさっぱりします。アイスも甘さ控えめなので、ケーキのみ、ケーキとソース、ケーキとアイスなど、組み合わせを変えて楽しめました。一皿で何度も美味しいなんてすばらしい……!

檸檬ケーキ1200円。ドリンクセットの場合は+300円です。

ドリンクセットは紅茶か番茶が選べました。私は水出しの紅茶をお願いしました。水出しということで、グラスで出てきました。綺麗な琥珀色の紅茶は、水出しだからか渋みが全然なくてとっても飲みやすい。私は日頃ミルクティーを飲むことが多くて「紅茶には何か入れる」ことが当たり前になってしまっていましたが、この紅茶は何も入れなくても美味しい。すっきりしていて、とても飲みやすかったです。

水出し紅茶

アートも楽しめるカフェ

Farmoonの二階はギャラリーになっているようで、私がうかがった日も二階でアート作品の展示が行われていました。カフェのスタッフさんに「良かったら二階も見ていってください」と言っていただき、二階のギャラリーにもお邪魔させていただきました。ギャラリーでの催しは不定期のようですが、催しとコラボした持ち帰り用菓子(もちろん船越さん作です)もありました。カフェで美味しいものをいただくだけでなく、アートにも触れることができて身体も心も満たされる、そんな素敵な場所でした。

入り口入ってすぐの机には、2階のギャラリーのフライヤーやリーフレットなどが置かれています。

Farmoon

京都市左京区北白川東久保田町9
https://www.instagram.com/farmoon_kyoto
営業時間等はSNSから確認を

プロフィール

miya

在住エリア:京都市左京区
メインテーマ:史跡めぐり/猫
猫と共に京都に移り住んで7年目。散歩やドライブが趣味です。
綺麗なもの、古いもの、おいしいものも大好きです。
京都で出合ったお気に入りの場所や物、猫に関するスポットなどを紹介していきたいです。