ウオーキングの友とは気候や見どころを考慮して散策するので、気温が高くなると涼しげな道を探して歩きます。
そんな友と暑い時期に涼を求めて歩いたことのある「竹の径」を、ある日、自転車で巡りました。
地図を頼りに巡る「竹の径」
京都府道201号中山稲荷線を阪急「洛西口」駅から西へ、少し坂道を登り市バス「向日回生病院前」停まで行くと、南側の脇道に案内板や散策の地図があり、そこが「竹の径」入り口です。
案内版の地図に、各種の竹垣が見られるポイントが写真付きで記されているので、それを参考に巡りましたが、入り口からもうすでに竹垣が続いているのでした。最初に見られるのが「竹穂垣」。
そこから回生病院の前まではかなりの急勾配。自転車に乗って来たことを若干後悔するほどの登り坂が少しだけ続きましたが、やがてなだらかな道になりました。こんもりとした竹林の中の道は日陰も多いので、さらさらと竹の擦れる音に涼しさを感じ、心地よい鶯の透き通る声に気分が良くなったので、自転車を押してゆっくりのんびり…ひとりっきりの時間を楽しみました。
次々と見られる異なるデザインの竹垣
竹の径を進んでゆくと、次々異なるデザインの竹垣が登場しました。
ところどころの竹垣には、名前と特徴などが書かれたプレートがつけられていて、例えば…
「かぐや垣」は竹筒の長短でかぐや姫の着る十二単衣の襟元をイメージしている
「物集女垣」は物集女城壁をイメージし、竹本来の美しさを強調している
など、「竹の径」で見られる竹垣は、オリジナルのデザインも含め、8種類もあるそうです。
中でも「竹穂垣」は一番多く使われているようで、はるか向こうまで続く「竹穂垣」と竹林のコントラストは美しく清々しいものです。以前散策中に地元の方からお聞きしたのですが、「竹の径」は、自動車のコマーシャル撮影でも使われたことがあるとか。
「全国遊歩百選」「歩きたくなるみち500選」等にも認定されているそうなのですが、確かに気持ちの良い眺めですね。
動きのある、竹垣の影も面白い
どの垣も材料は竹ですが、見た目の形も竹の使われ方も様々ですね。無限に波打つ海をイメージした「海道垣」や、寺戸大塚古墳の付近の「古墳垣」などは、連続した影に動きを感じました。
格子の合間から見える竹林の趣を楽しむならば、「寺戸垣」も見ものです。黒い紐の結び目が、きりりと引き締まって素敵ですね。
竹の径にはところどころに、入口にあったのと同じ、地図のついた案内板があり現在地も示されているので、自分がどこにいるかわかりやすく、見逃した竹垣はもう一度探して確認しつつ巡りました。
竹の径は全長約1.8㎞に及ぶそうなのですが、竹垣の変化で見飽きることのない風景だからか、歩きやすい道だからか、あっという間に向日市側の入口に到着しました。
私は来た道をもう一度たどってもとに戻りましたが、そのまま向日市散策を続けるのも面白そうだなと思ったのでした。
竹の径
プロフィール
大好チヨ子
在住エリア:京都市西京区
メインテーマ:博物館などのアートイベント/パン屋さん
子育てを終えて、ようやく京都歩きを楽しめるようになりました。知識がない私でも「楽しい!美味しい!美しい!面白い!」と感じたり「知っていたらお得」な情報をゆる~く伝えてゆきたいです。趣味はドラム演奏と、博物館ボランティア。
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