建築系イベントのボランティア仲間と会話した折、昭和建築のタイルが話題に上り、タイルに関心を持ちました。そんな時見つけたのが、京都駅から徒歩5分ほどの場所にある「タイルギャラリー京都」。そこに行けば、たくさんのタイルに出合えるとか。
初めて聞く領域のギャラリーに、好奇心全開で行ってみたのでした。
ビルの3階に広がるタイルの世界
ビルに入って右手にある階段で3階まで行き、インターホンで来館を告げると、4階からギャラリーの方が降りてきて対応してくださいました。初めて行ったときは、本当にインターホンでお呼びしてよいかとやや躊躇したものです。
そして、扉を開けてくださると…
「わぁ~!」
館内に足を一歩踏み入れると、沢山のタイルに目を奪われてしまいました。
これも?あちらもこちらも?み~んな本当にタイルなんですか?
思わず尋ねてしまうほど、壁やテーブルには、今までの概念を覆すかのようなユニークなタイルがたくさん並んでいたのでした。
懐かしさを感じる形状や色合いのものからマットでおしゃれなもの、複雑な形のもの、厚みや重みがあるもの、瓦の素材でできたもの、シックで和モダンな雰囲気漂うものなど、私の想像を遥かに超えたタイルたちは、色も形も素材も千差万別。
中には、クッキーや和菓子のように見えるもの…
あっ、うどんのように見えるものまでありましたよ。
タイルの情報も得られました
異なった製造元から集まったタイルは、それぞれ製造方法や素材なども異なるため、案内の方に特長や情報を教えていただきつつ観て回りました。
「一見簡単そうに見えても、型で細い部分を抜き出すのには高度な技術が必要なこと」「微妙な色合いが特徴のタイルは、小ロットで入手できる製造元の商品であること」「廃材も無駄なく新たな製品に加工されている工房があること」など、タイルにまつわるお話もいろいろお聞きできましたよ。
さらにコーナーごとに張り付けてある二次元コードをスマートフォンで読み取ると、商品の詳細情報を得ることができるようになっていました。
実際に観て触って確認できる
タイルの飾られている壁やテーブルは金属製、一方タイルにはマグネットが取り付けられていて、触って色合いや組み合わせを自分で試したりできるのです。
ちょっと楽しいぞ!
同じタイルでも、組み合わせ方で、随分と印象の変わるデザインになりますね。
タイルの魅力を発信するギャラリー
「タイルギャラリー京都」は、タイルの存在や魅力を多くの人に知ってもらうためのタイル愛に満ちたギャラリーでした。
タイルは強度のある素材なので、住居の外壁に施すと、見た目が良いだけでなく耐久性に富むそう。また、陶器のように焼かれているので、長く使っても、鮮やかな色はあせません。
組み合わせで表現の幅も広がるタイルの魅力、私も体感できました。
タイルギャラリー京都
京都市下京区木津屋橋通西洞院東入 学芸出版社ビル3階
TEL:072(993)2397
https://tilegallery-kyoto.jp
開館曜日・時間等はHPから確認を
プロフィール
大好チヨ子
在住エリア:京都市西京区
メインテーマ:博物館などのアートイベント/パン屋さん
子育てを終えて、ようやく京都歩きを楽しめるようになりました。知識がない私でも「楽しい!美味しい!美しい!面白い!」と感じたり「知っていたらお得」な情報をゆる~く伝えてゆきたいです。趣味はドラム演奏と、博物館ボランティア。
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