いつでもだれでも鑑賞可能な「石の博物館」

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大好チヨ子プロフィール
2023年3月14日 

意外な場所にある「石の博物館」

新しい「石の博物館」を見つけました。意外な展示のされ方ですが…。
約15㎝角のタイル状の石が6種類ずつ、柱の2面にきれいに埋め込まれています。京都市民になじみのある場所なのですが、ここがどこだかわかりますか?

ヒント① 4本並んだ柱の中央部分に各種石が埋め込まれています
ヒント② 石の埋め込まれた柱は光沢があり鏡の様に景色が映ります
ヒント③ ジャジャ~ン♪ おなじみのタワーが目の前に

正解は「京都駅」北側入口。
随分昔から何度も利用していたにもかかわらず、先日偶然、タイルのように規則正しく並んだプレートが目に留まり、「模様かな?」と近寄ってみて初めて気づいたのでした。

35カ国、288種類の石が観られる京都駅ビル

京都駅北側の正面6箇所、柱に囲まれた内側部分に埋め込まれた石。その数…びっくりしますよ…なんと288種35カ国の石。

観て回ると「石の博物館」というプレートも付いていました。

コーナーごとにこのプレートがあります

さらに各石のタイルには、石の名前と産出国名が書かれているのでした。
インド・イタリア・スペイン・ブラジルトルコ・サウジアラビア・スイス・ベルギーなど様々な国の石がみられました。
石の名称が学名でなく石材名(用途によって分類された名前)で示されているところが、通常の博物館の展示のされ方と異なりユニークですね。

石ごとにつけられた石材名と産地

本当に、今まで気付かなかったのが不思議なくらい、色も柄も様々で、いったん気付くとかなり目立っているのがわかります。

京都駅には石がたくさん使われている!

これらの石、京都駅構内にも使用されているそうなのですよ。京都駅の中で使用されているのは73種。どこに使用されているかというと…例えば、こんなところ。私はこの大発見にとても興奮して、夢中で探し回ってみました。

石でカラフルなデザインのコーナーになっています(京都駅ビル4階南広場)

一箇所に何種類もの石が使われているのがよくわかりますね。大階段付近は、赤色系の石数種類使われています。


大階段付近は赤い石がメインに使用されていました(京都駅ビル室町小路広場〔大階段〕)

何気ないところにたくさんの石がデザインとして使われていました。
73種使われている石は、大理石と花崗(かこう)岩。建築に向く材質の石が使われているようですが、見た目も美しいです。

実にたくさんの種類が使われています(京都駅ビル4階南広場)
京都駅北側 石の博物館

改めて、駅構内の建築を眺めてみると、1本の柱も異なる種類の石が組み合わせられて、模様のようになっていますね。デザインとして、石の色がそのまま生かされているのを発見して感動しました。
京都駅は、今までも私のお気に入りの場所でしたが、これからは、73種類の石の観察も新たな楽しみに加えたいと思います。

京都駅ビル「石の博物館」

京都市下京区東塩小路町901

プロフィール

大好チヨ子

在住エリア:京都市西京区
メインテーマ:博物館などのアートイベント/パン屋さん
子育てを終えて、ようやく京都歩きを楽しめるようになりました。知識がない私でも「楽しい!美味しい!美しい!面白い!」と感じたり「知っていたらお得」な情報をゆる~く伝えてゆきたいです。趣味はドラム演奏と、博物館ボランティア。