美術館好きの私にとって、今までで最も足しげく通ったのは左京区・岡崎エリアにある「京都市京セラ美術館」です。企画展はどれも魅力的なので、一日で館内の3つの企画展示を回るという贅沢な過ごし方をすることもあります。
でも、魅力はそれだけではありません。
ぽっかりと時間の空いた日の午後にふらっと立ち寄り、お気に入りの場所で過ごしてきました。
美術館正面の「メインエントランス」(地下1階)から入り、チケットコーナー前を通り過ぎて階段を上ります。さらに広ーい「中央ホール」も突っ切って最奥の「東広間」(1階)に。
「東広間」からは、広々とした日本庭園が全面ガラス張りの館内から見渡せ、私が行った日は晴天で、新緑が眩しいくらいでした。
作品鑑賞について学び合える談話室
東広間向かって左の階段で2階へ上がり「談話室」にも立ち寄りました。「談話室」は大人も子どもも学び合える場として利用できるスペースで、自由に座れるイスやテーブルが置かれています。
どれに座ろうかな?書棚にあったワークシートや「ラーニング・プログラム」の「鑑賞かるた」を数枚選び、イスに腰かけました。
「鑑賞かるた」をヒントに作品鑑賞したり、ワークシートの作品に自分なりの考えや気づきをまとめることで、作品鑑賞をより楽しめるようになっています。ほかの人が記入したシートも資料として置いてあるので、気付きを共有でき、美術館賞の視点を自分なりに学んで行けるコーナーなのでした。
かるたの一枚には「あるけどない、ないけどある、を探そう」と書かれていましたが、なんだか哲学的で、直ぐには答えが思いつきません。
かるたの裏面に「美術館の楽しみ方の答えは一つではありません」など書かれていたので、次回の美術鑑賞では「あるけどない、ないけどある」を探してみようと思いながら、「談話室」を後にしました。
館内には見どころがいっぱい
次に向かったのは、談話室の北側「東山キューブテラス」。美術館にこんなビュースポットがあるんですよ。
階段に座って、遠くの山々、京都市動物園、平安神宮などを眺めながら気持ち良い風に吹かれていると、美術館に来たことを忘れるほど。いつ来ても寛ぐなぁ。
再び館内に入り西側へ移動して館内探索です。中央ホールを見下ろせる通路を進むと、南回廊側に「螺旋階段」があります。カタツムリみたいですね。
さらに一番西の端まで進み、創建当初の名残、ステンドグラスのような天井や大理石の階段など、美しい館内も観て回り、行く度に写真を…また撮ってしまいました。
エントランスに戻ってきました。カフェやショップも時々利用しますが、ショップの先にある、「ザ・トライアングル」の展示スペースに行きました。
この日は川人綾さんの展示(~5月15日まで。5月31日~彦坂敏昭さんの展示)で、展示室から階段、地上に突き出した北西エントランスまですべて、色とりどりのテープで彩られていました。ここでは、京都ゆかりの新進作家さんの作品が紹介され無料で鑑賞できるので、展示のある時は必ず鑑賞しています。
ザ・トライアングルから美術館の外に出て、外周を南からぐるりとまわって、美術館の裏側へ。東広間から見えていた日本庭園にやって来ると、藤棚の藤が風に揺れ、新緑が池を囲み、まるで名園に訪れたような気持ちになれました。
すっかり長居をしてしまいました。「京都市京セラ美術館」は、美術の鑑賞をする楽しみももちろんあるのですが、建物や庭など魅力的な場所がいっぱい。
そして、季節ごとの「コレクションルーム」は、京都市民だと割引料金で鑑賞できるという特典もあります。これからも気軽に立ち寄って楽しみたい場所です。
京都市京セラ美術館
京都市左京区岡崎円勝寺町124
TEL:075(771)4334
https://kyotocity-kyocera.museum/
営業時間等はHPから確認を
プロフィール
大好チヨ子
在住エリア:京都市西京区
メインテーマ:博物館などのアートイベント/パン屋さん
子育てを終えて、ようやく京都歩きを楽しめるようになりました。知識がない私でも「楽しい!美味しい!美しい!面白い!」と感じたり「知っていたらお得」な情報をゆる~く伝えてゆきたいです。趣味はドラム演奏と、博物館ボランティア。
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