荒神口のギャラリー「art space co-jin」

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大好チヨ子プロフィール
2022年4月26日 

数年前、河原町通り西側を南に向かって歩いていると、荒神口付近のビルの一階、全面ガラス張りの室内から明るい色彩のアート作品が視界に飛び込んで来たのでした。

「ここは何だろう?」と外から覗いていたら、中の方が「どうぞ」と、招き入れてくださり、それが「art spesce co-jin(アート スペース コージン)」との出合いとなり、それ以来、時々立ち寄るようになりました。

外から明るい室内が見えます

つい先日も、数日前に始まったばかりの企画展示を鑑賞してきました。

今回は、亀岡作業所に勤める障害者の方の作品が展示され、オーバーオールを好んで描かれる作家さんにちなんだ「OVERALL」というひねりの効いたタイトルになっていました。(~2022年6月26日まで)

向かって右のガラス戸を開けて入ります

ギャラリーの外観が気に入っています。フライヤーや大きなガラス戸のタイトルなども中の作品と調和していて、今回はピンクや赤に、室内の真っ白なボール型の作品…と全体的に可愛らしい雰囲気。
毎回、展示作品によって工夫が凝らされていて、春色の柔らかなムードやカラフルで賑やかなイメージなど、展示ごとの変化が楽しめる場所です。

中に入ると、テーブル上に立体作品などが並び、作品の数も多く充実していました。

ギャラリーは明るく気持ちの良い空間

室内からは、作品と共にガラス越しに通りの風景も眺められ、開放的で気持ちの良い空間でした。

そして、タイトルの元となっていたオーバーオールの作品は、壁面一杯でも貼り切れないほど数が多く、その分量に目を見張りました。これはすごい!

壁一面に貼られたオーバーオールのデザイン画
几帳面に描かれた作品
タブレットで作家さんの紹介映像を見ることができました

作品についての映像を拝見して、さらに驚くことが…。

立体作品や、多くの作品が描かれていた紙の材料は、何と、作業所で生じる不用となったもの…ラベルシールをはがした後の部分でした。
廃棄されるシール台紙を「シール部分」と「紙」に分類する作業工程の中で、ある方は「シール部分」を利用し、その粘着性を生かしてくるくると丸めた作品に。別の方は「はがした後の白い紙」に、大量に絵を描かれていたのでした。

ラベルシートの意味が、映像で明らかに…

ぐるりと作品鑑賞をしてから映像を見て状況を理解し、驚いてもう一度改めて作品の元となった原材料を確認しながら、2巡目の作品鑑賞をしたのでした。

奥の立体作品は、シールを丸めて成型した物

art space co-jinは、きょうと障害者文化芸術推進機構が運営している、障害のある方の作品や表現に出合える場として、誰でもが立ち寄れるギャラリーです。毎回、物の見方のヒントを得たり、ほのぼのとした気持ちになったりと、多くの人に知って欲しい、私にとって魅力的なスポットの一つです。

art space co-jin

京都市上京区河原町通荒神口上ル宮垣町83 レ・フレール1階
TEL:050(1110)7655
https://co-jin.jp/
営業時間等はHPから確認を

プロフィール

大好チヨ子

在住エリア:京都市西京区
メインテーマ:博物館などのアートイベント/パン屋さん
子育てを終えて、ようやく京都歩きを楽しめるようになりました。知識がない私でも「楽しい!美味しい!美しい!面白い!」と感じたり「知っていたらお得」な情報をゆる~く伝えてゆきたいです。趣味はドラム演奏と、博物館ボランティア。