みなさんこんにちは。2022年がスタートしましたが年明け早々に雪が降り、寒い日が続いていますね。そんな中、今回は、今年の干支、寅にちなんだお寺を訪問しました。
叡山電鉄鞍馬線の終点、鞍馬駅から徒歩約3分のところにある「鞍馬寺」です。
鞍馬駅を出ると、数日前に降った雪があちらこちらに残る山里の風景が広がり、遠出をした気分になりました。門前の茶店やお土産屋店を見ながら歩くと、すぐに山門(仁王門)が見えてきます。
鞍馬山全体が信仰の対象であると言われ、この山門が聖なる山への入り口。俗界から浄域への結界だそうです。門をくぐる時、なんとなく気持ちが引き締まりました。鞍馬寺では拝観料ではなく、愛山費といいます。山を愛する人々の思いが伝わります。
山門を抜けると、急な山道が始まります。標高410mの本殿まではケーブルカーもありますが、この日は歩いて登りました。
道の途中には小さな祠がいくつかあります。幼いころに鞍馬寺に入山し、天狗に兵法を授けられたという、源義経(牛若丸)の供養塔もあり、足を止めて説明板を読みながらゆっくり進みました。
15分ぐらい歩いたところで振り返ると、だいぶ上まで登ってきたことが実感できました。もうすぐ本殿に着きそうですが、「枕草子」の一節、「近うて遠きもの、くらまのつづらをりといふ道」を思い出しました。着きそうで、着かない。
スタートしてから約20分、とうとう本殿(金堂)へ到着しました。そのころには体がぽかぽかと暖かくなり、マフラーも手袋も外しました。
本殿手前がパワースポットとして有名な金剛床です。この日は並ぶ人もいなかったので、中央の三角形の上に立ち、数秒間深呼吸をして、山のおいしい空気をたくさん吸いました。
本殿の両脇にあるのが、ご本尊毘沙門天のお使い、「阿吽の虎」です。近くに寄って見ると、今にも動き出しそうな迫力です。
鞍馬寺では毎年1月限定で魔除けのお守りの置物「あうんの虎」が授与されます(現在は授与終了)。絵馬にも「あうんの虎」の絵が描かれています。置物や絵馬の虎はかわいらしい表情です。
私は今年一年、無事に過ごせるように、「虎の守」を買って帰りました。虎は力強く、活力にあふれていると同時に母親の子どもを想う気持ちを表すとも言われているそう。健康に気を付けて、家族に優しく、いい一年にしたいと思います。
総本山鞍馬寺
京都市左京区鞍馬本町1074番地
TEL:075(741)2003
https://kuramadera.or.jp
参拝時間等はHPから確認を
プロフィール
yuko
在住エリア:京都市左京区
メインテーマ:京都の文化(社寺、庭園、伝統工芸、建築)
子育てがひと段落ついた頃から、大好きな英語を生かせる通訳ガイドの仕事を始めました。
近くに住んでいるのに知らなかったことや、何度も訪れているのに気づかなかったことなど、新しい発見にあふれる街。迷子になって楽しい街、京都が大好きです。
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