こんにちは。WEBフレンドのちむすとです。
京都市には「食品ロス」を削減し、生ごみの減量に取り組む「食べ残しゼロ推進店舗」があります。今回、京都市と京都リビング新聞社がタイアップし、こうしたお店の取り組みを紹介するということで、WEBフレンドの私も取材に参加しました。
量り売りをすることで「ゼロ・ウェイスト」をめざす
今回訪れた「斗々屋(ととや)」は、「ゼロ・ウェイスト(ゴミを出さない)」を掲げ「量り売り」で商品が購入できるスーパー。オーガニック食材やフェアトレード商品、惣菜、ワインなどを扱っています。レストランが併設され、ランチを食べたりバーとしての利用も可能。河原町丸太町にあり、近所の方を中心に、大阪など遠方からの来客もあるそうです。
2021年7月に京都店がオープン。東京店では外国人や若い女性のお客さんが中心ですが、京都では幅広い層が利用しているそう。中には50〜60代の男性がひとりで訪れることも。「体に優しい生活をしたい」「ゴミが出ないのが楽」と、気軽に量り売りスタイルを取り入れる人が多いとのこと。
使い捨て容器は使わず、再利用できるもので提供
現代ではほとんど見かけなくなった量り売りですが、昔から行われていたスタイル。斗々屋さんでは、現代になじむようアレンジして取り入れています。パスタや穀物など取り扱う食料品が量り売り、個包装なしで販売されています。ワイン、塩やみりんなどの調味料も量り売りで、持参した容器に入れて持ち帰ります。
購入するときは、まず持参した容器の重さを店頭の計量器で記録。商品を好きなだけ詰めて再び計量します。出力された価格シールを容器に貼り、レジで会計となります。
容器がなくてもレンタル容器があるので、手ぶらで来店しても大丈夫。買い方がわからなくても、商品を詰めるところから価格シールの出力までスタッフの方が親切に教えてくださいました。
ショーケースに並ぶ惣菜も、容器に詰めてもらいます。野菜は、箱に入れて並べられているので、手にとって状態を確認できます。どれも1つから購入でき、好きなサイズにカットしてもらえるサービスもあります。
「三毛作」でお店のゴミをほぼゼロに!
「斗々屋」さんのこだわりは「三毛作」。仕入れているもので惣菜を作り、レストランでも日替わりメニューとして提供。その日分の料理が残ってしまった場合は長期保存できる瓶詰めにして販売しています。調理時に出る生ゴミは、取引している農家にお願いして引き取ってもらいコンポスト化させたり、輸入している食材に使われている真空パックも洗って再利用するなど、ゼロ・ウェイストに近づける努力をしているそう。
その結果、使い捨てゴミはほぼゼロ、1週間に出る生ゴミは一斗缶1個分、どうしても出てしまうゴミは、月にゴミ袋1袋程度しか出ないといいますから驚きです。
楽しみながらゴミが減れば最高!
「自分のお気に入りの容器に入れて持ち帰れば、そのまま冷蔵庫に入れられますし、包装ゴミの分別の手間も省けます。ゴミが出ないって本当に楽なんですよ。斗々屋は食の部分で、ゴミを出さない暮らしに変えていけるよう提案しています。昔の、豆腐屋にボウルを持って買いに行くような感じで、気軽に量り売りにチャレンジしてみてください」とは、代表取締役社長、梅田温子さんの言葉です。
ゴミを出さないようにを考えると〝がんばらないと〟と思いがちです。しかし「斗々屋」さんが目指すのは、自分のできる範囲で楽しむスタイル。
私は今回初めて訪れましたが、計って詰める様子はイベントみたいで楽しかったです。慣れないうちは多少手間取るかもしれませんが、少量で買えるので新鮮な状態で使えますし、ゴミが出ないことに驚きました。同時に、普段の買い物でいかにゴミになるものが多いのかを痛感しました。毎日は難しくても、量り売りで買う頻度を増やしたいと思いました。
斗々屋 京都本店
京都市上京区出水町252 大澤事務所本社ビル 1F
TEL:075(221)8282
https://totoya-zerowaste.com/
営業時間等はHPから確認を
京都市食品ロスゼロプロジェクト
プロフィール
ちむすと
在住エリア:京都市右京区
メインテーマ:右京区・西京区・森の京都エリアのお店やイベントなど、ローカル情報
街なかより田舎が好きな『ちむすと』です!
右京・西京・森の京都エリア(亀岡・南丹・京丹波・綾部・福知山)で遊び回っています!
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